kaekae
ハヤシ カエデ
ロンドンで考え中
音楽メディア『musit』にて色々書いています
https://musit.net/feature/musit-london-branch/
教祖さまの新譜を聴いているが、本当に素晴らしい。ここ最近ボージャックを見返してたのもあるけど、1番観てて辛かったSE5の開幕も彼女の「Los Ageless」がEDだったことを思い出した。「LAは溺れていることに気づけない街」ということはシーズンの初めからのテーゼだったけど、ラストシーンの踊り子がこれからも性的に搾取されていくことや、それを見つめるボージャックが強迫的に過去の過ちから逃げ続け堕ちていくことがこの曲で示唆されてたと思うと、やっぱり秀逸なアニメだと思う。
https://youtu.be/ZcVIlgP4KH0?si=z7-BbgRPCCFexJBH
10年後に覇権を取ってるのはFontaines D.C.ですわ。5年後ぐらいのフェスヘッドライナー総ナメも全然あり得るスケールの大きさ。XLに移籍して、プロデューサーがダン・キャリーからジェームズ・フォード(アクモン・blur・デペッシュ担)に変わったのも革新的な部分だと思う。彼らのパブリックイメージを作ったのがダンで本当に良かった。これまでの音楽から感じ取れる憂国の若者像から変化していくだろうこれからが本当に楽しみ。
(民族的抑圧を少なからず感じている国から出てくる音楽は、やはり日本では中々感じ取れないピリつきがある。それを羨ましいというのは傲慢なのだけど、それは人を魅了してしまうよね)
夏がすっかり終わってから、夏がメインテーマのようなアルバムを出す志磨遼平がニクい。恋愛ソングで固められたこのアルバムは、彼のソングライティングの魅せ所。「ぼくのコリーダ」も夏に終わってしまったような恋の曲だけど、クサいぐらいの歌詞にめちゃくちゃ入れ込んでいる。自分が会えずじまいのまま失恋してしまったことや、もしかしたら失恋せずに過ごせた夏を考えて聴きながらアホみたいに泣いた。勝手にこうやって一方通行に思っていたところが嫌われる要因なんだろうけど。あとはギターソロが異常にカッコよくて涙腺に刺さる。過ぎ去った夏に想いを馳せながら、来年の夏にどんな気持ちで聴く事ができるのかを心待ちにしている。
昨年3月のたまアリ公演のライブアルバムから。「頑張れ」や「元気を出そう」のようなファイトソングではなくて「一緒に帰ろう」という言葉のような安心感。聴くと意味もなく元気になれる、それこそがポップソングの魔法だけど、まさにそれを体現しているのがこの曲で、そのライブアレンジには度肝を抜かれた。ライブではセットリスト1曲目、イントロのアレンジはフロアからの手拍子とピアノのソロから始まり、加わっていく楽器隊、これから始まる期待感に胸が躍る。元々の強度があるのにここまで完璧になるのかと聴きながら思わず「ウワ〜!」と声が。というか凄まじ過ぎてちょっと引いた。アイデアはくるりの上海蟹っぽい入りだなとも思う。
洋楽にまともにハマり始めたのはここ数年の話。かつてのサークルの先輩たちが愛したギタリストの訃報が続く。音楽が僕らを泣かせる理由はもちろんその歌詞が1番手っ取り早いのかもしれないけど、ギターの一音一音に打ちひしがれてしまうような感覚も確かにあって、Jeff Beckの鳴らす音はまさにそういう音だった。音楽なんて、所詮は鼓膜を揺らす空気の振動でしかない。そこにはジャンルなんて陳腐な区分けは無くてただただ聴こえる音があるだけ。それにもう何年も恋焦がれ続けている。思わず声を上げたくなるような衝動も、1人静かに涙が出てしまう悲壮も、全てをひっくるめて愛してしまう。一度でいいから彼を観てみたかった。RIP
展開も分かりやすい歌詞も分かり易すぎるけど、大学生の時はこういう音楽が好きだったな、と思い出してほっこりする。大体の大学軽音サークルは秋の学祭に合わせて引退があると思うけど、最近の大学生の中では、この曲が思い出の一曲になる人も多いんだろうな。FOMAREも売れてるし、秋がテーマだし。軽音サークル出身の人はみんなそういう思い出の一曲がちゃんとあって、社会人になってもそれを聴くたびにサークルのこと思い出したりするのかな。きっと趣味も変わるし、滅多に聴かなくなるんだろうけど。でも聴くと思い出補正でとんでもなく良かったりする。ライブもそうだし前後のスタジオの時間や安酒を飲んでいる時間も今は愛おしい。
9月に観に行ったtricotロンドン公演のラストナンバー。家に帰って、聴き直していたら、思っていた以上にしっくり来てしまった。自分のものにはならない人への諦めのような曲に見えて、最後の歌詞が「あたしの一生をあげる」で終わることが本当に良い。直近の失恋で気づいたことと同じだった。自分を破滅させる勢いで好きな人に全てを捧げてしまう自分がいる。自分勝手に全てを捧げるくせに、相手の全てが欲しくなってしまう。まさに不健康。先日、友人と結婚観の話をしていて「紙切れ一枚で相手の身も心も縛れる結婚は、最高で最低」と話したことを思い出した。安野モヨコの『ハッピーマニア』にもあったな。愛に飢えてるの?
今年2月にデビューアルバムをリリースしたてのLos Bitchosの新曲。アルバムを聴いてから、ずっと観たいと思っていたら、グッドタイミングで先月観に行ったPavementの前座を務めていた。そのライブでも披露していたこの曲は、ホリデーシーズンに合わせた新曲らしい。途中で入ってくる謎のフレーズ「Christmas Time, Sexy Time!」の語幹が面白過ぎてジワジワと来る。なんなんだ「Christmas Time, Sexy Time」って。これでコールアンドレスポンスしてたぞ。サーフでサイケな音楽性もあって、風邪を引いた時に見る夢のようなカオス感があって面白い。
待ちに待ったThe 1975の新譜。あまり熱狂的なファンではいたくないのだけど、先行シングル含め全曲が良い。「どれが先行シングルでもおかしくないじゃん!」って思ってしまうぐらいだから、やっぱり自分も熱狂的なファンなのかもしれない。でも🥾🌍の絵文字は使いません。閑話休題、特にこの曲は青春映画にて主人公が街中を走っている時に流れてそうな音楽でとても良かった。プロムシーンでもいけるな。ライブMVでもダンサーさん達が走り回ってたように、自然と走りたくなる音楽。なんとなく映画『Footloose』のメインテーマも思い出した。マックのCMに使われていたアレです。つまりは…真実の愛を探してって…コト!?
The 1975と同じ週にリリースのThe Big Moonの新譜から。もやもやとしていた日に、たまたまThe Big Moonのライブを観に行ったけどこれが大正解。未だに過去の後悔を思い出して落ち込んだり、本調子とは言えないけれど、確実にメンタルに効いた。彼女たちは本当に楽しそうに楽器を弾いて歌を歌う。それでその歌が上手いのなんの。音源よりも上手くてびっくりしてしまった。マタニティフォトが印象的なジャケ写の通り、今作は妊娠を通して母親になるという経験をもとに構成されているらしい。「どんな後悔を持っていこうとも 家に帰ったらとにかく私を愛してね」と歌う彼女たちのしなやかさに憧れている。
北ロンドン出身、Sorryの新譜から。歌い出しの「愛されたい人は沢山いるのに、あなたは誰にも触れない」だったり、寂しさの象徴として「宇宙飛行士」というワードが出てきたことに、Alabama Shakes「Sound & Color」のMVを思い出した。あの曲も「人に触れたい」という歌詞が出てくるし、MVも宇宙の果てで誰にも会えなくなった宇宙飛行士の話だった。
繰り返される「トイレの個室で頭を抱えて、灯台のように突っ立って電車を待っている」という歌詞ほど寂しい歌詞もない。ドラマチックにならない寂しさの象徴を、端的に捉えていてウッとなる。身に覚えはないのに身に覚えがある。鬱々と苦しくなってくる。
先月からまともにバズマザーズを聴き始めた。フロントマンを務めている山田亮一の前身バンド、ハヌマーンが本当に好きで、ハヌマーンこそが完成形だと思っていたけど、バズマザーズは更なる進化を遂げていた怪物バンドだった。ハヌマーンが学生時代の憂鬱の全てだったなら。バズマザーズは20代の憂鬱の全てなのかもしれない。他人の人生に歯軋りばかり、何もしないくせに明日には何かが変わると信じている。だからかサビ前の「嗚呼 今日も世界は俺の才能には気付かない」に全てが込められ過ぎてて泣けてしまう。脳死で麻雀ゲームをしている時にぴったりなBGMなことも救いようがなくて本当に好き。山田亮一は今どこで何をしているの…?
僕のフジロックベストアクト、Black Country, New Roadにインタビューしました。デビューアルバムはマーキュリー賞にノミネート、2ndはUKチャートで3位と将来を期待される新人バンドでしたが、今年の1月末にヴォーカルを務めていたアイザック・ウッドが脱退。バンドは既存曲を一時的に封印し、音源化されていない新曲のみでここまでのライブをこなしてきました。それはもちろんフジロックでも。日本での初ライブはもちろん、アイザックの脱退、バンドのこれからなど、一ファンとして聞きたいことを詰め込みました。何卒!
https://musit.net/music/interview/19286/
『どうやってさよならを伝えるか、そして別れるかを考えている。握手をする、抱きしめる、キスをする、出来ることなら3つ全部してみようか。たぶん僕はずっと間違えていたんだね。僕の考えていたことなんて的外れだったんだ。だけど、それは僕だけじゃなかった。きっと僕たちは2人とも幸せじゃ無かった。だから見届けよう。夏の終わりの出来事を』
失恋から始まった今年の夏は悲しみの中にずっといる気がしていたが、思い返すと新しい友達が出来たり、大好きなバンドを初めて観れたり意外と楽しかったのかも。選ばれなかったことに落ち込んでいたけど、自分がどんな人なのかを考える良い機会でした。2022年の夏、ありがとう。
先週末はReadingで1975を観た。16才の時、今はもう無い地元ツタヤの誰も洋楽コーナーで出会ってから9年。僕は気づけば25才、何故だか今はロンドンにいる。あの頃の自分が思い描いてた未来とは大分違うけど、こうやって今も大好きなバンドに巡り会えたことはきっと幸せなことだったと思う。9年間の悲喜様々な出来事を思い出して、1975はいつも自分のすぐそばで鳴っていた音楽だったなと実感した。大好きなバンドを9年かけて初めて観られたこと、それはまるで人生に一区切りついてしまったような達成感。本当に嬉しいことも悲しいことも山程あった。イギリスに来てからの半年間でさえ。人生の新しいチャプターがまた始まる。
車に轢かれかけて、クラクションを鳴らされただけで路地裏でボロボロ泣いてしまった。心細い。「自分よりも恋人のことばかり考えてきて、何があっても彼女を受け入れてきて、沢山繋ぎ止める努力をしてきたのに、何で俺がこんなに悲しい気持ちで過ごさなきゃいけないんだ。俺が何したっていうんだろう」なんて逆恨みの答えは結局情けない自分がいるだけだった。フジファブリックは僕が音楽を好きになるきっかけになったバンド。今1番好きです!なんて自信持って言えないけども節目節目でいつも聴いていた。どれだけ辛くても音楽を聴いたら救われてしまう自分の安直さが恥ずかしい。それでも結局は音楽に頼ってしまう。それぐらい好きなもの。
恋人とお別れをした。「何で2人とも寂しいのに別れちゃうんだろうね」と僕も彼女も子供のようにワンワン泣いて、最後は笑顔でさよならが言えた。誰も悪いわけじゃなくて、ただただ東京とロンドンって距離があるだけだった。だから悔しい。僕は彼女のことが好きで好きでたまらなかった。世界で一番って簡単に言えてしまうぐらい素敵なのに、自信が持てない彼女の自信になりたかった。最高の女の子だった。くるりのスロウダンスを聴くたびにクリスマスの夜に2人でゆらゆら踊ったことを思い出す。恋人が生活からいなくなってしまったことを受け入れるのはまだまだ時間がかかりそう。またどこかで会えるのかな。今はそればかり考えてしまう。
アルバムに収録されてるM4「虹」が好きで、そればかりだったが、アルバムも聴いてみようと思い立って聴いていた。ラストナンバーがこのM16「プライド」。どこかで聴き覚えがあるなと思えば、僕の好きな東京ヤクルトスワローズの今野投手の登場曲だった。
「君ではダメだと言われてしまったか?」、そんな歌詞に、彼の野球人生を重ねてしまう。彼は前チームを戦力外になり、スワローズに拾われて来た。今では立派な中継ぎの要。
「這い上がれるよ何度でも」なんて、天邪鬼な僕からするとクサいファイトソングだと思ってしまうけど、自分のことのように染みてしまうのは、彼のおかげなんだろうな。何も無いことが始まりなんだから。
先週の週末はリアムギャラガーのネブワース公演に行った。僕はリアムどころかOasisの熱烈なファンでは無いけども、アンコールで彼がChampagne Supernovaを歌い出した時には思わず震えてしまった。ずっと音楽やディスプレイの中にいた人がちゃんとここに存在することに感動して泣いてしまい、仕舞いにはこういう人をロックスターって言うんだなとしみじみと思っていた。イギリスでギャラガー兄弟を見るという小さな夢が叶って良かったな。
https://twitter.com/_mam_e/status/1532873935821410310?s=21&t=MNGl7DN6zoI9j9OkNZvtLg
先週末はUKエレクトロポップバンドのMetronomyを観にいきました。音源だとわりかし大人しめな印象だったけど、ライブはもうギラギラで良かった。今回が新譜のツアーだったり、ここ最近のリリースから歌モノばかりかなと思っていたらゴリゴリテクノのThe End Of You Tooとかもやっててエグい盛り上がりでした。でもやっぱり終盤でやってたLove Lettersが凄まじかったな…音源だとヒョロいのに…。
僕はフジロックに行ったことないのだけどレッドマーキーでやってるバンドってこういうバンドだよなってしみじみと思ってました。フジロック2020出演予定だったけどまたいつか来日するかな?
小袋成彬の日本ツアーに帯同するMelodies Internationalのパーティー「You're A Melody」のレポ記事を書きました。Melodies InternationalはFloating Points主宰で始まった隠れた名盤のためのリイシュー・レーベルです。僕自体はクラブカルチャーにとても疎いのですが、こんなにもクラブって居心地がいいんだって思えたぐらいに暖かくて優しい場所でした。夏のツアーに行かれる方は是非、読んで欲しいです。アフターパーティーもあるらしいからそちらも!
https://musit.net/music/live/17746/?inflow=ranking
昨日はHONNEのライブに行ってきました。ここ最近、精神的に辛いことがずっと続いて参ってしまっていたんですが救ってくれるような音楽がずっと鳴っていて、ちょっとだけ元気になれました。今、聴きたかった曲を大体聴けてしまったけど、Good Togetherが本当に暖かくてダメな自分の全てを許してもらえたような気がします。優しい人でいるのに疲れてしまった時にまた人に優しくしよう思える音楽を知っていて良かったなと思いました。
ライブ映像↓
https://twitter.com/_mam_e/status/1519830344865918978?s=21&t=vRiXzzKLtYD7Yb59c7CtYg
ハヌマーンは17才の僕の青春。好きな曲しかないからアルバムを最初から最後まで通して聴くということをした思い出がない。だから意識的に初めてちゃんとアルバムを通して聴いたのだけど「アナーキー・イン・ザ・1K」で迎えたエンディングに突然始まる「Don't Summer」に何度聴いても圧倒されてしまう。でもアナーキーで終わっても名盤だったとは思う。
「ラストナンバーはこの曲でよかったのに」みたいな蛇足がついてる感覚のアルバムは多いけどこれは蛇足がアルバムに食いかかっているイメージ。無いと無いで寂しく感じてしまう不思議な魅力がある。どんよりとした曇り空のようなアルバムが最後の最後で茹だる夏に変わる。
Coachella2022生中継のカメラワークのクオリティ凄い!Wallowsの中継が観たくて夜中まで起きてました。そうなんです、時差でイギリスだと全部夜中でブチ切れなんです。「日曜の朝にぴったり~」ってツイート見てめっちゃ羨ましくなった。そりゃそうだWallowsは。
途中で体調悪そうな人のために演奏止めたりするWallowsを観てて素敵だなと思った。その後の盛り上がりのリカバリーも流石でした。Travisの件もあったからだろうけど。このRemember Whenのライブ映えも凄まじかった!夏フェス恋しい!!
でも俺はリアルタイム宇多田ヒカルが観たかったよ…。無理、だって夜中の3時だもん…。
遠距離恋愛が始まってから、愛情を言葉にした瞬間に伝わらなくなってしまう気がして悩んでいる。それはまだ正しい言葉を見つけていないからと考えていたけどそういう事じゃないのだろう。もっと曖昧でいいはずなのに意味ばかり求めてしまう悪い癖がある。
"エンドロールの最後の最後まで 観たがる君の横顔が 正直言うと 僕の一番楽しみなとこ 楽しみなとこ"
リリースして2ヶ月経ってやっと気づいたラストの歌詞に、これぐらい純粋で入れたらなと思う。きっと直接的な言葉が全てじゃないから。もっと些細なことで、「今日は天気が良かった」とか「美味しいものを食べた」とかを伝えたくなる気持ちや自分の素直さを大事にしたい。
小袋成彬日本ツアーに帯同するMelodies Internationalのパーティに行きました。なんとスペシャルゲストはFloating PointsとFour Tet。キャパシティ280人の空間の自分の目の前でB2Bしていたのがちょっと未だに信じられない。爆踊りでした。もちろんMelodiesのDJたちも最高だったな。
終盤にかかったこの曲に「僕のお気に入りなんだ!」って泣き始めた男の子を見て普通に涙が出ちゃいました。あの幸せな空気感がたまらなかったのでみんなマジでツアーでもアフターパーティでも参加して欲しいな~
ちなみに小袋さんは8時間ぐらい照明をやっていて笑ってしまった。イケイケでした。
重いビートに軽い歌い口、複雑なものをシンプルに魅せる天才。何でこんな優しい曲が書けるんだろう。理由に全てを手に入れたからというのはとても野暮で、言い方は良くないけどリリースを重ねるごとにクオリティが上がり過ぎていて、ぽっくりと死んでしまいそうな気がしてしまう。それぐらいに過去のスターに重ね合わせて怖くなる。過去の作品の贔屓目無しに星野源の新曲に息を呑んだ。神は細部に宿るの言葉通りだと思う。
何より自分が思い描いてた未来そのままで、僕が迎えたいエンドロールはこれなんだろうなって思ってしまった。この日を迎えるために生きてるんだなって。今すぐ誰かに会いたくなる、話したくなる音楽に出会えると嬉しいな。
もう2週間前ですがRex Orange Countyに会えてしまいました。彼の新譜記念の1日限定ポップアップストア、そこには何と彼も…!
ある意味、ロンドンに来てから1番緊張したな~。まさか本当にいると思っていなかったので。何を話したか全く覚えてない…。夢見心地の日でした。
↓当日のレポ日記です。拙文ですがぜひ!📚
https://note.com/kaedekaekae/n/n93c752a9dc6e
↓音楽メディア「musit」で彼の新作のレビューも書かせてもらいました。よければ!🎸
https://musit.net/music/disc-review/17325/
4月!すっかり春ですねと言いたいけどもロンドンはまた冷え込んでしまって空気の匂いはどことなく正月みたい。日本の友人たちがSNSにあげる桜の写真を見るたびに春の暖かな空気が恋しくなる。春は優しい気持ちになれるいい季節。
「きみがいないことは きみがいることだなぁ」から始まる桜 super loveは夜の桜並木を歩いていて出来た曲らしい。曽我部さん曰く「別れてしまった人が心の中には存在として残っていたり、いなくなるということは存在感が増すこと」だと。
何よりロンドンに来て、恋人に会えなくなってから彼女がより素敵なことに気づいたのは少し同じかなって思う。別れてはいないですけどね! 早く会いたいです。
ロンドンでの生活も落ち着いてきてメンタル的にも音楽が普通に聴けるようになってきた。人間、ストレスを溜め込むと意外と何も聴きたくなくなるんだなと思う。全く違う言語環境に来たからこそストレスというより"水に慣れる"期間だったのかもしれないけども。
今年は音楽に意識的に触れる機会が多くなる予想なのでちょっと離れてしまっていたChooningをまた活発的に使っていこうと思います。新しく音楽を知る上でChooningは凄く良いプラットフォームだと感じるのでもっともっと広まってくれたら良いのになと思う。アルバム通して聴くのは億劫でもつまみ食い感覚でちょっとずつ聴けるアプリって画期的だと思うんだけどな~。