ハヌマーンは17才の僕の青春。好きな曲しかないからアルバムを最初から最後まで通して聴くということをした思い出がない。だから意識的に初めてちゃんとアルバムを通して聴いたのだけど「アナーキー・イン・ザ・1K」で迎えたエンディングに突然始まる「Don't Summer」に何度聴いても圧倒されてしまう。でもアナーキーで終わっても名盤だったとは思う。
「ラストナンバーはこの曲でよかったのに」みたいな蛇足がついてる感覚のアルバムは多いけどこれは蛇足がアルバムに食いかかっているイメージ。無いと無いで寂しく感じてしまう不思議な魅力がある。どんよりとした曇り空のようなアルバムが最後の最後で茹だる夏に変わる。