夏がすっかり終わってから、夏がメインテーマのようなアルバムを出す志磨遼平がニクい。恋愛ソングで固められたこのアルバムは、彼のソングライティングの魅せ所。「ぼくのコリーダ」も夏に終わってしまったような恋の曲だけど、クサいぐらいの歌詞にめちゃくちゃ入れ込んでいる。自分が会えずじまいのまま失恋してしまったことや、もしかしたら失恋せずに過ごせた夏を考えて聴きながらアホみたいに泣いた。勝手にこうやって一方通行に思っていたところが嫌われる要因なんだろうけど。あとはギターソロが異常にカッコよくて涙腺に刺さる。過ぎ去った夏に想いを馳せながら、来年の夏にどんな気持ちで聴く事ができるのかを心待ちにしている。