ポップシンガーの何がすごいって、臆面もなく人間愛を語れるところにあると思っている。それが昨日今日のニュースを追っていて、ポップシーンが発展した戦後80年は歴史の奇妙な間隙でしかなかった、とか考えると、ひたすら悲しくなった。たった80年、奇跡的に現れた平衡点から生まれた危ういものに、人生の多くの意味を見つけようとしていたから。「自分の形に似た友達と僕はただ話してみたいよ」というリリックはたぶんコロナ禍の街のことを指しているけど、侵攻があった夜にリリースされたせいで、さらに切実な意味をもって訴えかけるものがあって、なんかもうふつーに泣いてしまった。
