立っても座っても寝そべっても汗をかくくらい蒸し暑いので、精神をブラジルに集中させ、さも一年中かくのごとし、暑いのなんてヘーキ、ヘーキと錯覚しながら夏を乗り切りたい。
Ponta De Areraは邦題「砂の岬」。かつてゴールドラッシュで栄えた内陸の街、ミナスの金鉱が掘り尽くされ、街は空っぽ、いまや港へとつながる鉄道も無くなってしまった...という悲しい郷愁を歌っている。広漠とした荒野が目に浮かぶような歌声は、「ブラジルの声」と呼ばれるスゴい巨匠、ミルトン・ナシメントのもの。74年に同楽曲をウェイン・ショーターのプロデュースで発表しているけど、個人的には素朴で実直なこのバージョンが好き。