Mica_edit
Mica
フリーの在宅編集者、ときどき音楽ライター。noteでぽつりぽつりとレビューを書いています。Cメロが気になる。
🎧LINE MUSIC×note いまから推しのアーティスト語らせて/準グランプリ
🎧ロッキンオン 音楽文/入賞
https://note.com/mica_edit/
女性ボーカルの中で、とにかく声が好き。たくさんある楽曲の中でもやっぱりマリーゴールドを何遍も聴いてしまう。大人と子ども、少年と少女、純白と色気、新しさと懐かしさ。いろんな魅力がないまぜになっているのに、混沌としていない。あいみょんという名の感性で曲をひとまとまりに包んでいる。
聴くと映像がぶわっと浮かんでくる楽曲。Aimerの中で一番好き。多くを語られない余白が想像力を生む。眠りの森ってタイトルだからてっきり「12時を過ぎたら…」の歌詞は夜中0時だと思っていた。歌詞を読んだら昼らしい。街を目指したはずの二人はいつのまにか森にいて。出発地と決別するかのような描写が淡い歌声と調和して儚く耳に残る。
最近はこのアルバムをよく聴いている。冒頭から走り抜けるような疾走感。Aメロの歌詞もメロディもとても好きで、そこからずるっと歌の世界に引き摺り込まれてしまう。歌詞や歌唱に質感がのるのは、バンドの歴史があってこそなんだろう。自分の人生に照らし合わせたとき、ハイライトが過去ばかりにあるのはいやだ。そんな前向きな気持ちにさせられる。
人生のありとあらゆる場面で何度も何度も救われた一曲。自分の性格を持て余すことも多いし、反省や後悔ばかりなんだけど「不器用な旅路の果てに正しさを祈りながら」というフレーズを聴くと顔を上げてみようと思える。
たまたまカーステレオから流れてきた耳馴染みのあるメロディ。おおうい、めっちゃかっこいいカバー、歌っているのは誰?ってアーティスト名みたらKing Gnuだった。さすがすぎる。この曲の妖艶さを彼らの音楽で表現したらこんな形になるんだなぁと思うと「カバー曲」そのもの、概念にすごく興味が湧いた。
ハイエイタスの楽曲で「夜」をテーマにnoteを書いた。スキな3曲を語るお題に合わせ、エッセイを添えて。構成上、メインの3曲には入れなかったけれど、記事を書くあいだ一番聴いていたのが「Radio」だった。
I’ve been walking in the rain
Standing in the pain
細美武士という人は、多くの傷を負いながらも生命の美しさを諦めないような強さがあって、だから私は彼の音楽をずっと聴き続けているんだと思う。
プレイリストも作りました。よかったら読んでやってください。
https://note.com/mica_edit/n/n5bbe480839af
仕事でガンダム主題歌の記事を書かせてもらうことになり、映画「閃光のハサウェイ」公開前だったので小説を読んだ。物語の世界観とAlexandros自身のストーリー、次元が高い融合っぷりにプロの仕事とはこういうことかといたく感動した作品。
洋平さんの湿っぽくないボーカルに救われることがよくあって、日本語verと英語verどちらも聴く。MVもかっこよかったなぁ。
最新アルバムに収録されているこの曲が初めて耳に飛び込んできたとき、イントロから心を掴まれてしまった。冷たい水に足を浸して走るみたいな爽やかさと、過ぎ去った時間を懐古する優しい切なさが入り混じり、離れているのに希望を感じる。
ルーツが知りたくてインタビューを読んでいたら、漫画「青のフラッグ」からインスパイアを受けたと語られていて驚いた。私も涙しながら読んだ作品。好きなコンテンツ同士がつながると至福の喜びを感じる。
女性シンガーを好きになる理由は「声質」がほとんどで、吐き出した息の向こうに空が透けて見えるような歌声に惹かれる。「僕」人称により醸し出される俯瞰性。より鋭利に際立つ儚さ。鬱屈した感情が吐露された世界観が重く聴こえすぎないのは、ボーカルの透明感によるものなのだろう。
いつかの自分にもこんな日々が在ったのかもしれない、隠していたつもりだったけど。
これからずっと想い続けていく、という瑞々しい決意と優しい世界観。ひとり抱えていた暗闇に、大切な人が光を与えてくれる。ドラマ「グッド・ドクター」の主題歌で、山崎賢人と上野樹里の透明感溢れるコンビにぴったりだった。二人の関係性が恋人ではないのにこの歌詞という寄り添いがとても良くて。ふと耳にした曲で「優しい音楽だなぁ」と思ったらandropの内澤さんが関わっていることが多い。
September 9th! 2021年9月9日、青空の下でドライブしながら聴いた。ストレートなメッセージが響く深い愛の歌。いつでもここにいるからね、という存在が、どれほど相手に心強さをもたらすことだろう。この曲はエルレが解散を発表した頃に繰り返し部屋で流した記憶がある。「I'm waiting here You might not be back」待ち続けるよ、君は戻ってこないかもしれないけど。エルレは帰ってきた。
エルレ解散後、おそるおそる聴いたソロプロジェクト一発目。イントロで呼吸困難なる。どこか泣くのを堪えているみたいなボーカルが自身をゴーストと呼ぶ儚さと相まって、苦しかった。ずっと忘れない。
ハイエイタスは詩的な表現が美しい。どんどん洗練されて独自性を築いていくアレンジは少し凡人には敷居が高いところもあるのだけれど、ファーストから10年、6枚目のアルバムでこの楽曲に出会えて嬉しかった。日々の中に潜む後悔を優しく包むようなボーカルが心地良くて、落ち込んでるわけじゃないけど何となく一人だなぁってときに聴きたくなる。
ラルクの曲でこれが一番好き。「息の根止めておけば」なんて野蛮なフレーズにはじまり「もしもこの俺が失敗作なら」のBメロが破壊的にカッコいい。hydeがやさぐれると刹那な色気をまとう。偽りの輝きがつまりデビルなのか。妙な高揚を生むので夜のドライブ中に聴くのは危険。
誰かに優しくされたら聴きたくなる音楽というのがあって、いつもこの曲の再生ボタンを押してしまう。ibuki sanoは2020年から今年にかけて最も聴いているアーティスト。彼の音楽は、描写の相手との間に薄い膜のような距離感が一定数ある。ままならなさを静かに捉える感じが好き。特にマリアロードは、人を想う温かさの中に痛みが見えて、愛するって喜びや楽しさだけじゃないよなぁと安心する。
映画「サヨナラまでの30分」劇中バンド。andropの内澤さんプロデュース、雨のパレードの福永さんが作詞作曲という好き×好きの組み合わせ。北村匠海の佇まいや歌声に加えて、新田真剣佑の声質が好きで永遠に聴いていられる。
「一滴の水で泳ぐ 勝算みたいなもの」このフレーズで恋に落ちた。細美さんを100%濃縮還元したみたいな歌詞だと思う。定期的に聴きたくなる。
10年前に出会わなくてよかったと心底思った楽曲。20代後半の私が聴いたら失神してた。ずっと強がってたのに、Cメロでようやく本音を漏らすところが切ない。
米津玄師の「あたし」人称って感情の密度が高い。もうこんなふうに人を好きになることはないんだろうし、こんなふうに人を好きになった過去があったな思うと、たまらない気持ちになる。
back numberはバラードよりこういう疾走感ある曲が好きだ。全編通してすごいひねくれた歌詞なんだけど、それがもう青春ぽいというか、踊らされてやろうじゃねえかって気概の中に迷いもあるのがいい。
やさぐれた「聞き流してくれ」が好き。直前に奏でられる常田さんのギターソロが真のCメロかと思うぐらいの迫力。「後悔ばかりの人生だ」と歌い切るのはすごい。いっそのこと悲しい気持ちに浸かってみようとするときに聴く。
「缶コーヒー」「マフラー」「路地裏」、描写が既視感を生む。からのサビ、からの「なんだあ…」連投。虚無や空虚を歌わせたらアジカンの右に出る者はいない。エモーショナルの階段を二段跳びで駆け上る感覚。躍動の中の喪失。パツッと切ったきような終わりかたが、突然人がいなくなる瞬間を表しているようで。
佇まいや存在感がもはやエモーショナル。この歌詞自体は一番で登場するのだから、もはや「そ〜め〜て〜おくううれよ〜」のアレンジだけが唯一のCメロと言ってもいい。あと「全力で忘れようとするけど全身で君を求めてる」には震える。動画で絵が引いたとき、手の動きをずっと見てしまう。
突然の喪失。誰しも大切な人を失った過去があって。思い出という名の忘れられない大切な宝物は永遠に続いていく。
Bメロで歌われる「言葉を並べた」「旋律奏でた」がCメロに集約する。アレキサンドロスならこの曲がダントツに好き。雨音みたいなサウンドがきれいでずっと聴いてしまう。
花のように。でも「かなわぬ想いなら せめて枯れたい」なんだよね〜〜〜。男性が恋い焦がれている描写がグッとくる。ラルクは激しいと優しいの中間ぐらいの曲が好きだ(伝われ)。大サビの「い・く・つ・も・の・たね〜を」とガタガタなるとこもいい。
いいね、快晴じゃーんとか歌っていた今どきの青年たちがこんな曲調を歌うなんて反則。漫画「天使なんかじゃない」の晃が雨の中ネコ抱いている構図と同じ。この時代イケイケ(死語)だったオレンジレンジが久しぶりに動画で見たら大人になってた。もう16年前なんだなぁ。
どーしよーもなくきゅうにっ!が本当に急でびっくりするし、Cメロの物語性。ミスチルはGLAY、スピッツ同様Cメロのテクニシャンだから挙げるとキリがない。「今も欲しがってくれるかい? 僕を」が最高に色っぽい。
初めて聴いた瞬間のインパクトが大きすぎる曲。当時中3。卒業間近の中学生に聴かしちゃダメなやつ。長語りするパターンのCメロは大サビにはいかずそのままクライマックスへ向かうタイプが多い。「素敵な物が欲しいけど あんまり売ってないから 好きな歌を歌う」には泣いてしまう。
「いつか懐いていた猫は お腹すかしていただけで」って心当たりがありすぎて泣く。トリビュートではミスチルがカバー。参加バンドにはバンプもエルレもストレイテナーもいて、ピロウズって何者?と思ったのがハマったきっかけ。これは映画のホリエアツシver。