岡山の田舎町に取材に来ていた。
絶えず4,5時間ドタバタしていたので、終わって駅に着いた途端にタバコを吸いたくなった。しかし駅には喫煙所がなく、仕方がないので少し外れた場所でタバコを吸ったが、この町の教育環境の良さを取材していたから、電話ボックスのガラスに映った僕の姿があまりに反教育的に見えてすぐに火を消した。
駅に入り、ホームを渡るための階段を降りていると、小柄な老婆が、不釣り合いに大きいキャリーバッグを一段ずつ持ち上げていた。
狭い階段で、目が合ってしまった。
僕は耐えきれずキャリーバッグを掴んで、来た階段を戻った。
優しさという名の社会性により、電車を一本逃したし、ニコチン不足。