浜千鳥節 / ChijuyaaSuzumeno Tears, HARIKUYAMAKU民謡デュオ、すずめのティアーズの新曲は、沖縄民謡"浜千鳥節"のカバー。 首里城から遠くの海辺まで流れてきた役人が、別離した肉親や故郷を想った哀愁溢れる歌との伝承が残っています。 クラシックな民謡スタイルのものも聴きましたが、空に透き通るほどの淋しさを感じさせるメロディが、まずとても美しいです。 このカバーでは、眼前の空と海に漂い溶けていくギター、ドラム、2人のハーモニーが、この曲のもつ普遍的な哀愁を浮き彫りにしています。 今日は1日中リピートしているのですが、何度聴いても飽きません。 カップリングにはダブミックスを収録。こちらはもはや涙が滲んでいる… #鳥ジャケaoba_joeNov 6, 2026
Best ManHuncho Jack, Travis Scott, QuavoTravis ScottとMigosのQuavoによるユニット、Huncho Jackの17年作。 トラップというジャンルは初挑戦なので正直あまり馴染めていませんが、シンセの音響なども込みでのグルーヴを味わうらしい、というのが何となく掴めてきた気がします。 特にラストの曲は、漂うシンセの透明感と、音の抜き具合、そして音の間を縫うラップの歌いっぷりがいい感じです。 #鳥ジャケaoba_joeOct 28, 2026
Don Juan's Reckless DaughterJoni MitchellJoni Mitchellの77年作。 元は鳥ジャケでしたが、黒人に扮してフェイスペインティングしていたことが問題らしく差し替わっています。 前作(裏ジャケが鳥ジャケ)でのJaco Pastriusとのコラボを更に推し進めつつ、奔放にとっ散らかった作品。前作の延長的な部分は素晴らしいのですが、ラテンテイストだったりオーケストラ導入などは散漫な印象。B面の16分におよぶオーケストラ曲をスキップするとちょうど良い感じ。 表題曲は地面にめり込むベースがインパクト抜群で、本人のギターとボーカルが徐々に熱を高めつつ、時折差し込まれるコーラスによって飛翔していく感覚が魅力的です。 #鳥ジャケ (旧)aoba_joeOct 27, 2026
Johnny guitar棗棗というグループの03年作。 以前投稿したTsuki No Waのボーカル等によるグループとのこと。時間感覚がうねって消失してしまうアシッドフォーク。 シタールなどの音はエスニックに響くのですが、歌声とフィールドレコーディングが懐かしさをもたらすので、何だか自然と日本の原風景的なイメージが湧いてきます。 この曲なんかは、sakanaを魔改造したようなブルージーな感じが半ば恐ろしさすら感じます。ややくぐもった録音により、いつ鳴らされた音なのか混乱します。 途中のシタール等の弦楽器と電子音の絡みがすごい。 #鳥ジャケaoba_joeOct 22, 2026
SymptomMotohiko Hamaseジャズベーシスト濱瀬元彦の18年作。 再発困難な86年リリースのアルバムを再レコーディングした作品とのこと。 ミニマルなフレーズが有機的に絡み合う中で本人のフレットレスベースが大いに歌っています。オリジナルは未聴ですが、86年当時にこの音楽性はかなり未来人。 緻密に構築されていますが、木管やビブラフォン、ハープといった柔らかな音のおかげで全く堅苦しいところがありません。 その中で素晴らしいベースプレイを堪能できるのも良く、構築された音の風景も本人の演奏技術も両立して味わえる点が、普通のアンビエントジャズとは一線を画しています。 #鳥ジャケaoba_joeOct 17, 2026
Sounds We Cannot HearProtomartyrデトロイトのロックバンドProtomartyrの新作。 ポストパンクに括られる荒廃を感じさせる音で、個人的にはハマりきらないジャンルですが、踊らせずに疾走するリズムと、リフの形をギリギリ維持しながら音響で歪み霧散していくギターがもたらす緊張感がかっこいいです。 陶酔とは無縁の残響が特に素敵です。 音のムードは統一されている一方で、フレーズや展開は多彩なので、回数を重ねるごとに色んな箇所な面白く聴こえてきます。 音で荒廃した世界が出来上がっているから、独白のようなボーカルも非常にハマっています。 #鳥ジャケaoba_joeOct 9, 2026
Eu sei que vou te amarMiyuki Hatakeyama畠山美由紀の24年作。 肩肘の張らない、しかし極めて丁寧に綴られた歌と演奏がどこまでもストレスレス。感情を誇示することなく、自然に滲み出るような歌がとにかく素晴らしいので、色んな名曲を聴いてみたくなります。 この曲はジョビンの"あなたを愛してしまう"という名曲で、愛への抗えなさが見事に歌の表情に現れていて凄いです。そう思わせるジョビンのメロディの素晴らしさも改めて体感できました。 気仙沼出身ということで、宮城民としては彼女をもっと聴いていきたいところです。 #鳥ジャケaoba_joeOct 6, 2026
More Than a FoolLinda Lewis英国黒人SSWのLinda Lewisによる72年作。 抜群の歌唱力を誇るハイトーンボイスを武器に…というと絢爛なアレンジのソウル作品を想像しますが、本作はアコースティックソウルと言うべきシンプルな作風。リズミカルなアコギが活躍する曲が特に本人の歌声と好相性だと思います。パーカッション等のアレンジも絶妙です。 ボーカルはソウルフルですが、曲調は当時の白人SSWに近しいです。Laura Nyroの弾き語りライブを聴いているのと同じ感覚。ゆえにこのスタイルが合っているのでしょう。 先日渋谷のタワレコで本作のLPが面出しされていましたが、確かにタイムレスな人気がありそう。 #鳥ジャケaoba_joeOct 6, 2026
Lucky Man - 2012 RemasterEmerson, Lake & PalmerELPの70年作。 "Brain Salad Surgery"などは高校時代から親しんでいますが、1stは聴いていませんでした。 3人のポテンシャルで半ば強引にクラシックとロックを衝突させていること自体がロックであり、清々しいです。 ラストのこの曲はGreg Lakeのイケボが最高なフォークロック作品。ELPでここまでコーラスが美しい曲は他にないように思います。 今聴くと最後のムーグ・シンセサイザーは蛇足っぽく聴こえますが… #鳥ジャケaoba_joeOct 6, 2026
PanchitaCarl StoneCarl Stoneという電子音楽家の19年作。 様々な音楽の断片化されたサンプルを基にした全5曲。 この曲は浜崎あゆみ"Moment"を全編的に使用。原曲はオリコン1位を取った有名曲で、印象的なサビのメロディを絶妙に解体しています。 聴いてもらえば分かるんですが、彼のサンプル手法は1フレーズの反復ではなく、ある程度曲の流れにも準拠しながらもランダム化するというのが特異です。 ちなみに彼は中京大学の講師とのことで、日本にがっつり縁ある方でした。 JPOPのサンプリングにおいて、JPEGMAFIAが坂本真綾を使ったケースより衝撃的です。 他の曲は民族音楽的な要素が強いです。 #鳥ジャケaoba_joeOct 5, 2026
Expecting to FlyBuffalo SpringfieldBuffalo Springfieldの67年作。 Neil Young, Steven Stills, Ritchie Furayという3人のソングライターが好き勝手に名曲を生み出しまくって、なぜかバンドの作品として収まっている不思議な名盤。 ロックがまさに枝分かれする瞬間を捉えたスナップショット。 Neilの曲が特にぶっ飛んでおり、Jack Nitzscheのアレンジにより幻想的なサイケデリックポップに仕上がったこの曲の素晴らしさにようやく気付きました。実質完全ソロ。 ずいぶん前にはっぴいえんどのルーツとして聴いて全く分かりませんでしたが、聴き返して良かったです。 #鳥ジャケaoba_joeOct 2, 2026
Yellow Moon光風&GREEN MASSIVE光風&Green Massiveというレゲエ・ダブバンドの12年作。 潔いほどのオーセンティックな演奏はスローテンポなのにキレキレで非常にかっこいいです。 ダブ処理がキマっているシリアスな曲も良いのですが、日常に滲む孤独や悲しさを少し救ってくれるような、こういう明るい曲調の作品がボーカルの声質と相まって沁みます。 朗らかな歌に全ての感情が静かに内包されている感じがするのです。 #鳥ジャケaoba_joeOct 2, 2026
Aston 77 VierCANCANの77年ライブ。 思えば"Tago Mago","Future Days"くらいしかまともに聴いていないので、こんな後期の演奏を聴くこと自体が初めて。 自在な展開は健在ですが、かなりロックとして聴ける音になっています。ギターが牽引する場面が多く、Jakiのドラムもファンキーさを抑えた演奏になっているからでしょうか。 長尺な曲ですが、展開は比較的明確で、楽しく踊れそうな時間帯も多いです。この部分は謎に不穏なディスコサウンド。 後期作品に興味が出てきたので聴こうと思いました。 #鳥ジャケaoba_joeOct 2, 2026
ZoetropeBoards of CanadaBoards of Canadaの00年作EP。 アルバム以外は聴けてなかったのですが、それ以外も当然ながら素晴らしいクオリティ。 2nd"Geogaddi"に向かう頃なので、荒涼とした音が支配的な曲が多いです。しかし、ラストのこの曲は、明るくも少し郷愁を誘うシンセの音の反復が、揺り籠のように聴き手を優しく心地良いゆらぎに導きます。 "Zoetrope"とは回転のぞき絵のことなのですね。たしかに、この音にはシンプルながら子供心をくすぐるアニメーションのようにも聴こえます。 #鳥ジャケaoba_joeOct 1, 2026
RamblingCuriosity ShopCuriosity Shopというスコットランドのアートフォークバンドの新作。どうやらデビューEPとのこと。 豊かなコーラスワークとアコースティック楽器主体の緻密なアレンジからして新人離れしていますが、繊細というより豪胆というにふさわしい振れ幅の大きな演奏が魅力的です。 歌も演奏も真正面からどんどん迫ってくるので圧倒されます。穏やかな時の渋くまろやかな歌声が張り上げてくるのが良いですね。 #鳥ジャケaoba_joeSep 28, 2026
悲しみのラッキースター - Vu Ja De ver.Haruomi Hosono, Ichiko Aoba細野さんの17年作。 ミューマガの細野さん特集を読み、本作が鳥ジャケだと思い出す。 カントリー等をバンド形式でカバーするDisc1と雑多な自作曲のDisc2の2枚組。LPだと10インチ2枚組でイカします。細野ソロの総括的作品に自然となっているので、個人的にはかなり好きです。 青葉市子とのこのコラボはただただ素晴らしいです。余興でもいいのでコラボアルバムを作ってほしい。 #鳥ジャケaoba_joeSep 23, 2026
TrinosThe Natsuyasumi Bandザ・なつやすみバンドの21年作。 「旅行3部作」の2作目ですが、本作を最後に活動停止となりました。今でも最終作を待っているのですが… ポップな曲と内省的な曲がバランス良く入っていて、インタールード(配信は冒頭曲のみ)で繋がれる構成。 このMC.sirafの曲は特にポップで、冒頭に「鳥が好きな人ー?」とかけ声が入るので投稿しない訳にはいきません。 今流れている「満ちる 心満ちる 風しみ入る」という部分は、何度か歌詞を変えて繰り返されますが、風景と心情がフッと結びついている描写が歌声とマッチしていて素敵です。 Joni Mitchell同様に鳥がタイトルを示すタイプの #鳥ジャケaoba_joeSep 23, 2026
雨The Natsuyasumi Bandザ・なつやすみバンドの19年作。 10周年記念を経て、より一歩踏み出した攻めの作品。ポップな楽曲はそのままに、演奏が少しソリッドな方向で研ぎ澄まされており、ジャケのような幻想性も感じられます。 特に冒頭のこの曲は、今流れている間奏部分が冴え渡っていて、彼らの作品中最もかっこいい演奏が聴ける瞬間だと思います。こんなエレキギターのソロが聴けるとは。 そして、ハイテンションな演奏に霧のベールをかけるような、しかし少しほんわかしているコーラスが彼ららしい素晴らしさです。 この方針でもう少し見てみたかったのですが、そうならずに活動停止になったのが残念。 #鳥ジャケ (よく見ると実はいます)aoba_joeSep 19, 2026
静かな夜がいいスカートスカートの17年作。 各アルバムの区別があまりついていないのですが、それは常にハイアベレージを出し続けているということでもあります。 本作だとラストのこの曲が一番好きです。 シンプルな構造で夜の向こう側へ駆け出していく演奏が本作随一の充実度。切迫感と孤独が滲む歌とメロディを爽やかに運んでくれています。 歌詞の真意はつかみかねるものの、夜の喧騒を抜け出して、静けさの中でも満たされていないような、答えも行き場もない叫びが聴こえる気がします。こういうメランコリックな曲を歌うのに澤部さんの声は実に合っています。 #鳥ジャケaoba_joeSep 18, 2026
Tunguska (Part 1)Ansatz Der MaschineAnzatz Der Maschineというベルギーの音楽ユニットの23年作。 キメラ鳥ジャケに惹かれて聴きましたが、ポストロックやアンビエントフォークの要素を感じる綺麗な音が鳴っていて裏切られました。悪い意味ではないです。 余白と残響を活かした演奏がちょうど良い、と素直に思いました。 ちょうど良いというのは、安易な心地よさに倒れず、シンプルだけど貧相には聴こえない音の有機的な絡みがあって、理知的・構築的でもなく自然に耳に入ってくる(聴き手を緊張させない)…といった要素から出てきた感想です。 このアーティストにはもう1枚、幾分マシだがキモい鳥ジャケ作品があり、聴こうか迷う… #鳥ジャケaoba_joeSep 17, 2026
Ghost diary幽体コミュニケーションズ幽体コミュニケーションズの新作。 生音と電子音を緩く柔らかく織り交ぜる従来の魅力に加え、"ディア・マイ・モーメント"といったアッパーな良曲もあり、伸び伸びと成長している印象です。 好きなのはラストのこの曲。途中に日記の朗読が挿入されています。 「私のよく似たゴーストを記す」「私は私と暮らしていく」「忘れたくないことも忘れるために綴る」といった言葉が印象的。常に変わりゆく自分の機微に対して、すごく繊細に思いを馳せていて素晴らしいです。 私自身も忘れるためにこうして投稿している気もします。過去の投稿が別人に見える時もあります。 最近の読書は日記本になりがちです。 #鳥ジャケaoba_joeSep 17, 2026
波The Natsuyasumi Bandザ・なつやすみバンドの15年作。 慣れ親しんだ作品でも、鳥ジャケであることを忘れがちです。 アップテンポな曲もあるのに全般的に寂しさが漂うのは、「なつやすみ」という言葉自体が大人からすると追憶の対象だからで、基本的に歌の主語が今の自分だからなのだと思います。 特に後半はその感覚が強く、浜辺に独り佇むこの曲は、エモーショナルな中盤の盛り上がりとその後の凪いだ演奏が、風景と心象の静けさが際立たせています。 惣田紗希さんのアートワーク自体が当時を思い起こさせてくれる。いつかのなつやすみと10年前の本作。二重のノスタルジーが宿ります。 長雨に気を取られているうちに夏が終わりました。 #鳥ジャケaoba_joeSep 17, 2026
Truth Lies LowAndrew Bird米国SSW、Andrew Birdの16年作。 鳥ジャケどころか名前も鳥。その期待に違わぬ素晴らしい作品です。 自らバイオリンを演奏しながら歌えるマルチ奏者で、インディフォークというよりスカスカなオーケストラルポップと言ったほうが近いように思われます。 ギターも多々聴こえますが、色々聴こえる旋律のうちの1つといった感じです。 色んな音を使いながらも抜き差しが自在な点、ねじれ気味ながらもメロディはポップな点、ボーカルがRufus Wainwrightっぽくクラシカルな要素に相性が良い点等々、聴きどころが沢山あります。 Blake MillsやFiona Appleなど客演も豪華。 #鳥ジャケaoba_joeSep 15, 2026
Ducks on the WallThe KinksKinksの75年作。 TVドラマ用の楽曲をベースとしたアルバムとのことで、確かにセリフが随所に入っています。 テーマは「スターになりたい一般人」と「一般人になりたいスター」なんだとか。 その要素が邪魔とも言えますが、どの楽曲も異様にキャッチーな楽曲なので、ちょっと芝居がかったポップソング集として楽しめます。 管弦のアレンジがてんこ盛りですが、バンドもそれに負けないようにシンプルで力強い演奏を聴かせてくれます。たまに入るギターソロがどれもイカしてます。 60年代の代表作しか知りませんでしたが、比較的無名なこの作品ですらの充実度。他の作品を聴くのも楽しみになってきました。 #鳥ジャケaoba_joeSep 11, 2026
House Carpenter / Jerusalem RidgePunch BrothersPunch Brothersの22年作。 ブルーグラスのギタリストTony Rice"Church Street Blues"を丸ごとカバーした作品。 原作は縦横無尽なギターとボーカルによる素晴らしい独演作品ですが、それをバンド演奏に拡張。緩急や陰影がより明瞭となったプログレッシブな演奏は、堅苦しくなくスリリング、つまりめちゃめちゃかっこいい。 ギミックではないしなやかな超絶技巧に痺れます。 最近出た新作は完全インストらしく、更に強度の高い演奏が聴けそうで楽しみです。 #鳥ジャケaoba_joeSep 11, 2026
The Artist In AmericaOrnette Coleman, London Symphony OrchestraOrnette Colemanの72年作。 ロンドン交響楽団とのコラボ作で、Ornetteを全然知らない私でも異色作であることは想像がつきます。 フリージャズというと身構えますが、本人のサックスがとてもメロディアスに歌っているので、その瞬間を捉えるとすごく面白いし聴きやすいと感じました。 オーケストラの演奏も印象的なフレーズが散見され、各々自由なようでたまにシンクロして熱いです。 サックスが常に出てくる訳ではないのが残念なのですが、Ornetteに俄然興味が湧いたので、これからジャズバンド作品も聴こうと思います。サンキュー #鳥ジャケaoba_joeSep 9, 2026