Miles Davisの遺作にして、Easy Mo Beeと組んだ異色の1992年作。
ストレート・アヘッドなジャズファンからは否定的に語られがちで、レア・グルーヴやヒップホップ・マニアからの再評価も未だ訪れない不遇のアルバムだが、純粋にジャズ・ファンク、ヒップホップ・ジャズとして楽しめると思うのだけど。
特にこの曲の格好良さは尋常じゃない。
Pleasure「Thanks For Everything」の軽快なギターリフをサンプリングし、極太のドラムブレイクをループさせたトラックは凄まじいファンク渦を生み出し、ミュートされたトランペットも禁欲的ながら焚き付けるような熱量を放出。
Miles Davisの67年録音曲。未発表でしたが、引退中の79年に発掘リリース。
エレキギター以外は2期黄金カルテットによる演奏。ただし、Harbieはピアノではなくチェレスタを弾いており、全体的に着地処のないかなりアブストラクトな曲になっております。
そんな文字通り中心を欠いた作品ですが、後の"In A Silent Way"の祖型みたいなものでけっこう面白いです。途中ドラムがちょくちょく止まるあたりもスリリング、というかホラーめいてる。
MilesとEnoをテーマにした本を読んでいてこの曲を知りました。まだEnoが登場してないですが、Milesの言及だけでも既に面白いです。
Miles Davisの"On The Corner"の頃のライブ盤(73年作)。休日は暖房がつかない我が社でこの混沌を浴びて震えながら働いてました。
"On The Corner"よりもグチャグチャして終わりのない演奏。ソリスト不在な体制で、Milesのトランペットは混沌を維持するという点で全体を統率しているように聴こえてきます。
この時期の未完の大器的な黒い塊が未だにミステリアスで魅力的です。苦行でしかない時もありますが…
Miles Davisの75年の大阪公演(夜の部)をそのまま収録した作品"Pangaea"。昼の部は"Agharta"で聴けます。個人的には夜の部の方がおどろおどろしい音で聴きたくなります。ただ、昼の部のDisc1が一番聴きやすいかもしれません。
夜の部は初っ端からフルスロットルでぶっ放し、行けるところまで行き、あとは降霊しそうな呪術グルーヴといった感じ。とにかくリズム隊が塊として恐ろしく蠢いているのが凄いです。こんなリズムの上でソロを演れる各奏者もとんでもないですね。
体力を持っていかれるので祝日とかでもないと聴けないです。
マイルス・デイヴィスのセカンド・グレート・クインテットによる4枚目のアルバム『ネフェルティティ』。
デイヴィスの最後のフルアコースティックアルバム。
この作品の次のアルバム『マイルズ・イン・ザ・スカイ』から、デイヴィスは電気楽器の実験を始め、電気時代の幕開けを告げるので、分水嶺ともいうべき作品。
全体的に都会的なダウンビート、エモーショナルなサウンドと醸し出される雰囲気は大都会のバーでバックミュージックでかかっていてほしい。
この作品は「Birth of Cool」「Kind Of Blue」につぐJAZZにおいて重要な作品であり、デイヴィスのビパップサウンドの完成形。