Mitk

みつき

Pat Metheny Group Finding and Believing for Mitk

 リリース当時(1992年)の『ジャズライフ』という雑誌がやたらにパット・メセニー推しだったので、レンタル屋で借りてみた。聴いてみた。そして、ジャズでこんな組曲みたいなことできるんだ、と、仰天したのだった。ジャズで組曲なんざ、メセニー以前に、ミンガスやらラッセルやらエリントンやら、いくらでもやってた人既にいたのだ、と、その後知ることになる。知らなかったのである。それゆえに尚更このアルバムは、当時の私にとっては衝撃的だったのだ。

Joni Mitchell Court and Spark for Mitk

 冬が近づいてくると聴き返したくなる。紅茶色のジャケットだなあと思いながら、エアコンのないアパートで掛け布団を身体に巻きつけて寒さに震えながら聴いていた四半世紀前のあの初冬が蘇ってくる。

Weezer Tired Of Sex for Mitk

 1990年代、当時一世を風靡していたOasisやらBlurやらNirvanaやらの音にいまいち馴染めずにいたなかで、CDをプレイヤーにかけてド頭1曲目で「あ、こいつらはカッコいい」と思えた数少ないバンド。

Brian Wilson Still I Dream Of It for Mitk

  録音状態の悪いノイズの向こう側にみえる無垢さと絶望。

Eric Relph Pretty Darlin' for Mitk

 Spotify今週のおすすめの一曲目に出てきた。なんでここまで私の好みを知り尽くされているのだろうか。Amazon のおすすめ機能の数十倍的確で、すごく怖い。そして、すごくありがたい。

Allman Brothers Band Jessica for Mitk

 もう秋なんて季節は二度と来ないのかもしれないけれど、レコードジャケットの世界には秋が刻印されている。この曲、疾走感があって大好き。

Herbie Mann,Duane Allman Push Push (feat. Duane Allman) for Mitk

 音は格好いいんだけれどジャケットもうちょっとなんとかならなかったのかしら、と、ずっと思ってる。

Hugh Masekela Grazing In The Grass for Mitk

 Spotify今週のおすすめで出てきた曲。ジャケットも音も超好み。木曜の夜にピッタリ。

Laufey Santa Baby for Mitk

 Laufeyの新譜はクリスマスソング集。この季節、音楽が楽しい。

Denny Zeitlin,Charlie Haden As Long As There's Music for Mitk

 十数年前、名古屋駅近くの喫茶店に入ったら、このアルバムが流れていた。Charlie Hadenのベースの音は落ち着く。

Joni Mitchell God Must Be a Boogie Man for Mitk

 音楽を聴き始めたのは中一の頃。モダンジャズから入った。初めてヴォーカル入りの音楽を聴いたのは中二。このアルバム。チャールズ・ミンガスの名前がアルバムタイトルだったから。これを聴いてよかった。たぶんこのアルバムに出会わなかったら、私はポップスやロックは一切聴かないゴリゴリのジャズファンのままだった。

Manfred Mann My Name Is Jack for Mitk

 Greta Garboがいわゆる憧れの美女のように歌詞に使われるのにも痺れるし、男性たちの合唱にも痺れるし、なにより、フェイドアウト直前の格好良さったら、もう。

Gavin Bryars The Street for Mitk

 久しぶりに現代音楽でも聴くかー、と思ってGavin Bryarsで検索したら、なにこれ。まるでCharles Mingusじゃないか。

Pokey LaFarge One You, One Me for Mitk

 Spotify今週のおすすめで出てきた大当たりの曲。てっきり知らないオールディーズかと思ったら、今年41歳の人の新譜だってさ。ピアノのフレーズがキマってる。

The Black Keys,Beck I'm With The Band (feat. Beck) for Mitk

 Beck、全盛期だった1990年代には、どこがいいのかさっぱりわからんかったけど、The Black Keysとのこの共演はいいなあ。しみじみする。

Dizzy Gillespie November Afternoon for Mitk

 ディジー・ガレスピーの生演奏を遠方にわざわざ出かけていって聴くためのお金は、当時高校生だった自分にはなかったけれども、1991年8月に斑尾のジャズフェスに、ジョー・ザビヌルやB. B. Kingとともに来日したときの映像をテレビの深夜放送で観た記憶は強烈に脳裏に残っている。

Milton Nascimento,Esperanza Spalding A Day in the Life for Mitk

 途中のフリーになるところで笑っちゃうけど、美しい曲を美しくカバーしている。

Vince Guaraldi The Great Pumpkin Waltz for Mitk

 なんだかやけに街が混んでいると思ったら「ハロウィンだからだよ」と友人が教えてくれた。ハロウィンって、繁華街にいい年した大人が繰り出してお酒飲んで夜通し騒ぐようなものじゃなくて、子どもたちが自分の町で、死者たちの気配を感じながら静かに夜を楽しむものだと思うんだけどな。

Gilbert O'Sullivan Alone Again (Naturally) for Mitk

 セルフカバー。ついつい頭のなかで「私としたことが/あなたに棄てられて」と変換されてしまうが、改めてしみじみと、いい曲。

Roger Miller Nothing Can Stop My Love for Mitk

 いいなあ。むちゃくちゃシンプルなカントリー・ロックなのに、なんでこんなにかっこいいのかしら。

Jimmy Webb Galveston for Mitk

 Jimmy Webbの保守的な宗教的信条はどうも苦手なのだが、曲はいい。このセルフカバーアルバムを新譜として購入したお茶の水駅前の某CD店の店内がフラッシュバックする。

Paul Revere & The Raiders,The Raiders Powder Blue Mercedes Queen for Mitk

 バブルガム・ポップのアンソロジーに収められていたのだけれど、けっこうハード。転調するところと、フェイドアウトまでのコーラスがかっこいい!

Frankie Avalon Venus for Mitk

 作られた甘さであるのはわかっているけれども、この時代の甘いポップスを時折むしょうに聴きたくなる。

George Russell & His Orchestra East Side Medley: Autumn In New York / How About You for Mitk

 残業続きでくたくたな金曜の夜に染み渡るオーケストレーション。

Tower Of Power Can't You See (You Doin' Me Wrong) for Mitk

 このバンドはホーンセクションも含めて全て打楽器なんだな。

Al Kooper Jolie for Mitk

 フェイドアウトする前のシャウトに胸がつまる。

Bee Gees Trafalgar for Mitk

 秋にぴったりな曲調と歌声。

Gil Evans,Jaco Pastorius Soul Intro/The Chicken - Live for Mitk

 吹奏楽でやたら取り上げられて綺麗に脱色されちゃってる曲だけれど、もともとはこういう猥雑な曲なのよね。たまに、無性に聴き返したくなる。

Kinga Glyk Fast Life for Mitk

 1997年生まれで、しかもポーランドのベーシストが、この音。共同プロデューサーがSnarky Puppyのメンバーらしく、たしかにそれらしい音でもあるけど、むちゃくちゃWeather Reportっぽくもあり。おばちゃん嬉しくて踊りだしちゃうよ。

Harry Nilsson 1941 for Mitk

 歌の上手い人一人、と言われたらこの人。抜群に、バツグンに上手い。初めて聴いてからもう何十年も経っているのに、たぶん永遠に聴き飽きない。