Sigur Rosの99年作。長年聴いてますがやっとLPも購入しました。各面での区切られ方も意外と丁度良いです。
表題は"Good Beginning"の意とのことですが、作品としては、この胎児ジャケのように"始まりの予感"を描いていると思います。本作での美醜や悲喜こもごもが未分化で非現実的な時間感覚な中で奏でられているのは、胎児がこれからの一生を予言的に夢見ているようです。
全編の異様な音を浴び切った後に訪れるこの表題曲の穏やかさが、やっと始まりを告げてくれているのではないでしょうか。すごくホッとするので、作中でも今や一番好きかもしれません。