本作(Summerteeth)はビーチ・ボーイズやゾンビーズなど60〜70年代ポップの影響を色濃く受けつつ、オルタナ・カントリーのルーツから実験的なポップ・ロックへと展開。
その中でも、「A Shot in the Arm」の高揚感あふれるサウンドと『自分の体内に流れているのは、もはや血ではなく、何か異常なものだ(Something in my veins bloodier than blood)」という精神的な混乱を思わせる歌詞が印象的。
アメリカのインディーロックバンドWilcoの13作目となるアルバム。今作では10年ぶり以上に外部からプロデューサーを招いて制作された。そのプロデューサーはCate le Bon。その結果だろうか、どの曲も静かでいて、壮大な美しい楽曲ばかり収録されている。もともとWilcoは好きなバンドだが、この作品は素晴らしいんじゃないか。アメリカの評論でも星5のうち4をもらっていることが多く、幅広く愛されていくアルバムになる気がしている。