IDM、ドリルンベースなどの第一人者にしてテクノ界における権威、Aphex Twinが作り上げた美しいピアノソロ曲。
過激でセンシュアルな作風で知られる彼の、作曲家・演奏家としての才能が如実に現れた見逃せない名曲だと思う。
ポスト・クラシカルと緊密に接続したこの曲は、機械制御されたアコースティックピアノの繊細で無機質的な旋律が聴く者に深い感傷を与える。
メロディは穏やかでミニマル、意図的に間を感じさせる余韻が印象的。
もちろん彼本来の凶悪でシニカルなテクノが存在すらからこそ輝く異色作品であるけれど、Richardの底知れぬアーティストとしての才覚を強く感じさせる美しい小品だと思います。