2021年のリマスターLPは、昭和の扇風機みたいなクリアグリーンがとても可愛い。一方、本作を聴くと、未だに古びないことへの嬉しさと、本人を沈黙に追い込んだ完成度の高さへの畏怖が沸き上がる。
端正さの中での黒さを醸し出すビートと、中音域の細かいウワモノの動きが、じんわりと酩酊感を高めてくれる。これをクールにやり切るバランス感覚がとてつもなく秀逸。
90年代の旅するサウンドも好きだが、テクノサウンドの美意識を純粋に徹底させたこのアルバムはやはり格別。
2021年のリマスターLPは、昭和の扇風機みたいなクリアグリーンがとても可愛い。一方、本作を聴くと、未だに古びないことへの嬉しさと、本人を沈黙に追い込んだ完成度の高さへの畏怖が沸き上がる。
端正さの中での黒さを醸し出すビートと、中音域の細かいウワモノの動きが、じんわりと酩酊感を高めてくれる。これをクールにやり切るバランス感覚がとてつもなく秀逸。
90年代の旅するサウンドも好きだが、テクノサウンドの美意識を純粋に徹底させたこのアルバムはやはり格別。