Sugar
音楽ストリーミングサービス等でライターやレコメンドをしている26歳。
レディオヘッドがようやく自分にハマるようになってきた。ここまで本当に長かった。笑
他人の傷つき方や痛みの感じ方を想像するのは大事なことだけど一方で覚悟のいることでもあると思う。共感共感と言うけどそんな容易いものではなく、当事者ではない現実にただただ無力感を覚えることの方が圧倒的に多い。
"あなたの代わりに泣けない""あなたの悩みもらえない"と、ある種の諦めを受け入れた上で自分に出来ることを見つけようと歌うこの曲に少し救われた。
去年の野田洋次郎フィーチャリングしかりアジカン「ソルファ」の曲をサンプリングしたこの曲しかり、若い頃に影響を受けたロックバンドを引用しつつ、ただ単にロックに触発されました〜っていうのとはまた違う楽曲に昇華させてるのが良い。
FIVE NEW OLDの新作から。ギターとシンセはドリーミーだけど歌メロはポップパンクっぽくて途中からサックスも加わる色鮮やかなロックチューン。
アルバム通しても言えることだけど、何でもアリな音楽性でダサくならないバランス感覚が絶妙。
最後のオリジナルアルバムの実質最後の楽曲。後期のねごとの作品はクールにメロウに磨きがかかりまくっていて今聴いても全然色褪せていない。解散してもうすぐ2年が経つけど再生ボタンを押せばいつだって甘美な夢心地が待っている。
メンバーが後にオアシスに加入することからもシューゲイザーとブリットポップの橋渡しになるような仕上がりで最高。マイブラがサブスクに復活したのを機にシューゲイザーの名盤を一通り聴いてみているこの頃です。
洗練されたアンビエントR&Bと超人的なファルセットに酔いしれるしかない。表現者として進化し続ける中で徹底して和の趣きが感じられるのも魅力的。
インディゴの最新作、失恋ソングらしいエモいメロディも流石だが、一番の魅力は上質なバンドサウンドに尽きる。良質なポップソングをこの4人で演奏することに確かな自信とプライドを感じるし、時流に乗ることと時流に対するカウンターであることが共存しているようで素晴らしい。
広大な土地を踏みしめるような力強さと海岸線に沈む夕陽を眺めるような恍惚感。スプリングティーン等のダイナミックなUSロックにデスキャブ、フリートフォクシーズのような繊細さを織り交ぜたような感じで、膨よかなバンドサウンドにコーラスとシンセが丁寧に折り重なって広がっていく様がとても素敵。
昨年から特に若者のメンタルヘルスの問題や、SNS時代の人との距離感、コミュニケーションの在り方を意欲的に発信し続けてきたSIRUPの2ndフルアルバム。考え方は人の数だけ、互いが互いを理解し合い尊重し合おうというメッセージがグルーヴィで心地よいトラックと共に染み渡る、まさにcure(=癒し、治療)のミュージック。
前作と比べるとノリノリのアッパーチューンよりもミドル〜スローテンポのメロウな目立つ印象だが、今のご時世にはそうしたタイプの楽曲の方がよく馴染む。
日本が誇るドリームポップバンドが"アメリカ"をテーマに掲げた最新作。みずみずしい歌と轟音ギターに90sのエモとかオルタナのザラッとした質感が加わったダイナミックなサウンドに心躍る、映画のような1枚。
ドカスカ速いロックを今まで好んで聴いてきたけど、根の性格からしたら絶対ダウナーでナードな曲なんですよ。
ウィーザーの最新作はギターが無くともそれと分かるリヴァース節が炸裂している1枚。最近ストリングスとかオーケストラが入っても派手過ぎない曲増えましたよね。曲間が繋がってて30分で聴き通しやすいのも良き。
このアルバム良かった〜!USインディ/エモ譲りのダイナミックなバンドサウンドに日本の侘び寂びが滲んだ歌心。昨年のフジロックの配信でルーキー枠で出演していてそういうロケーションで確実に映える。
前作からSF的な要素が後退して日本昔ばなし的なおどろおどろしさが増したTempalayのニューアルバム。最後のこの曲に向かっていく流れが良い感じ。
祭りとか死生観とかオリエンタルな響きとか、鳴ってるジャンルは違うけどmillennium paradeのアルバムと根底で共振する部分がありそう。
CRAZY FOR YOUの季節に贈る、生きることへの全力の肯定。こういう曲調で生命に関わる描写があると「PERFECT BLUE」とかを思い出すけど、バンドのここまでのドキュメンタリーとコロナ禍+大震災から10年の今の空気がこの曲には息づいている。
特定の誰かに向けてとか、本人はきっと言わないしそういう意図も無いだろうけど、最初と最後のフレーズなんかはやっぱり考えてしまう。
No Busesフロントマンのソロ作、7曲21分のミニマルさもあって何度も聴いている。トランシーなブレイクビーツも良し、ローファイでアンビエントや質感も良し、本家バンド顔負けのギターソロも良し、何より歌とメロディの平熱感が妙に心地よい。それなりに自由度高くて先鋭的ではあるけどかなり聴きやすいと思う。
ジュリアン・ベイカーの新作、1ヶ月ぐらいコツコツ聴いてきてようやくハマってきた。やっぱりフォークって内省的で昨今のムードにとてもフィットするジャンルなんだけど、ジュリアンやフィービー・ブリジャーズみたいに内省的なままサウンドの幅やスケール感が広がっていってるのが良い。
一方でアリーナスタジアム級のポップスターがフォークに接近してる逆の流れも同時に起こっている気がしてるので尚のこと面白い。
実力派プロデューサーのソロアルバム。青空や海をはじめ、戻れない過去、辿り着けない場所など、時空や人間同士を隔てるものとして"青"を描いている。爽やかなポップソングもありつつ、三浦大知の「球体」に通ずるような繊細な感性も随所に垣間見えて聴き応えアリです。
初めての幕張メッセワンマン観に行って本編最後に割と存在感薄いこの曲をサラっと演奏してたのがカッコ良かった記憶がある。サトヤスお疲れ様でした。
各所で話題のラナデルレイの新作。ノスタルジックで逃避的にも聴こえるけど、時流や名声よりも自分の身の回りのことを大切にしようという想いをサウンドにも詞にも存分に込めた素敵なアルバムだと思う。テイラーの直近2作とも合わせて聴きたい。
途中のゴッチのシャウトとかその後のバンドメンバー全員コーラスとか最後の長いアウトロとか、ライブが終わってメンバーもオーディエンスも離れ離れになってしまうのを惜しむように鳴り響いている。人間臭さが詰まった名演だと思う。1枚通しても素晴らしいライブアルバムです。
やっと色んなサービスで聴けるようになったので。官能的なあいみょん節にゾクっとする。妖しげなベールで覆われてるような質感の音作りも良き。
久々にこのアルバム通して聴いたらあまりの懐の深さに泣きそうになった。新譜も楽しみだし今年の春はくるりと過ごす🎈