冥丁の新作。
別府の老舗旅館に滞在して市内各地の温泉等のフィールドレコーディングを行って制作したとのこと。温泉好きとしてとても羨ましいです。
今までのレトロなサンプルやフレーズを駆使する手法とは打って変わって、環境音と最低限の電子音という極めてストイックな作風です。この曲が最もメロディアスでかなり起伏を抑えています。
温泉に長く浸かるうちに至るナチュラルな平静さに等しい感覚が得られます。
温泉が流れる音を通じて、自身が温泉に浸かる疑似体験もできるし、温泉にまつわる古くから続く営みを想像することもできると思います。作風は異なれど、日本の文化・風景への敬愛という点で貫徹していて素晴らしいです。