Polly Jean Harvey率いるトリオ・バンドの1992年デビュー盤。
ローファイ過ぎる生々しくもダイナミックなバンド・アンサンブルは音の隙間から血が滴るようなソリッドな獰猛さを有しており、Pollyの歌もまた容赦の無いシリアスさで迫ってくる。
Steve Albiniが手ほどきした次作の方が完成度は高いものの、本作の持つ剥き出しの生命力の強さは比類なき魅力を放っている。
この曲は簡素なリズムが緊張感を促すヘヴィ・チューン。
ザラザラとヒリつくギターに扇情的なボーカルが絡みつきながら、サビで爆発する推進力に圧倒させられるオルタナティブ・ロックの醍醐味が詰まったような1曲。
98年発売、4枚目のアルバムの『Is This Desire?』から最後の12曲目のタイトル曲には、どことなく痛みがある。
というのも、ひしひしと彼女が痛切に甘美な声を存分に発揮しながら欲望というもので歌うからでもある。それとは対照的にドラムやギターといったサウンドは質素であり、歌詞と声で勝負している挑戦的な曲でもある。
#RollingStone誌が選ぶ歴代最高のアルバム500選2020Ver.
313位:PJ Harvey『Stories From the City, Stories From the Sea』(2000)
NirvanaのVo.カート・コバーンお墨付きのロックシンガーのPJハーヴェイ。
本作はNick Cave &The Bad Seedsのミック・ハーヴェイがプロデュースに参加し、リリース翌年にマーキュリー賞を受賞している。
この曲はRadioheadのVo.トム・ヨークとのデュエットソング。
トム・ヨークの主旋律に語るPJハーヴェイが印象的。