Beach House / Thank Your Lucky Stars (6th / 2015)
『Depression Cherry』が光に満ちた「陽」なら、 本作は夜や孤独を描く「陰」の作品ですよね。
装飾を削ぎ落とした骨格むき出しのサウンドが特徴で、「Majorette」の寂寥感や「All Your Yeahs」の瞑想的な没入感は本当に見事です。
「Elegy to the Void」が示す宇宙的な広がりも、 これが単なるB面集ではないことの証明でしょう。
深夜にこそ真価を発揮する、 聴くたびに発見がある奥深い一枚だと思います。
Beach House / Teen Dream (3rd/2010)
オープニングを飾る「Zebra」の壮大なイントロが流れた瞬間、もう一気にその世界に引き込まれてしまいますね。
「Silver Soul」が持つ独特の浮遊感、「Walk in the Park」の胸に迫る切ないメロディ。そしてクライマックスの「Take Care」では、感情が波のように押し寄せてくる…。
美しい感情の渦に身を委ねているようです。
リリースから時が経っても、その輝きはまったく色褪せることがありません。
永遠に続く夕暮れのような、あの美しさと切なさを湛えた、まさに傑作と呼ぶにふさわしい一枚です。