サニーデイ・サービスの16年作。
この作品も早10周年。
本作が末恐ろしいのは、完璧な"何も残らなさ"だと思っています。
素晴らしいメロディとサウンドセンスと合致した詞が確かにありますが、別に何かを伝えようともしておらず、ただ曲のイメージに合う言葉があるだけ、しかしそれが心地よいです。
特に、ラストのこの曲の"バイバイ"という言葉と醒めた煌びやかさが、本作が持っていたかもしれない意味を、潮騒の彼方へ消し去ってしまいます。
ポップ/ロックの純然たる上澄みだけが、本作では曽我部さんの執念の末に抽出されています。
今もバンドの衝動をもって鳴らしているだけで、実は同じものを見ている気がしますが。