Sufjan Stevensが2020年に発表した15曲80分にも及ぶ大作。
2010年傑作『The Ages of Adz』に連なる分裂症気味のエレクトロ・ポップ作品だが、本作にはR&B的リズムやバウンス感覚も忍んでいる。
ただし、叙情的でありながらも俯瞰的で冷徹な視線が通底した楽曲の数々は、ブラック・ミュージックのカタルシスに見向きもしない。その態度が極めてStevensらしい。
この曲は7分30秒にも及ぶアンビエント・ポップ。
歌メロは至極キャッチーで思わせぶりなのに短いポップソングにまとめることはせず、サウンドは禁欲的で淡々としたリズムを繰り返す。
センスの良さが凝縮された名曲。