Moses Sumneyの20年作。
強烈な歌声こそゴスペルやソウルといったブラックミュージック由来なことを感じさせるが、鳴っている音は室内楽やアンビエントな電子音楽やフォークに近く、それらを内省的な作風として融合している孤高の作品。
強靭さと繊細さの振り幅が、周囲の音響設計により一層際立っていて、ほぼビートがなくても劇的ですらあります。
実質ラストのこの曲は、比較的ストレートにクライマックスを迎えるソウルフルな曲。アルバムの流れで聴くと、長い自己探求の末に辿り着いた1つの境地であり感動もひとしお。
客演やシングルなどのリリースは多数ですが、本作のようなアートな大作をそろそろ待ってます。
Moses Sumney
- 2020年リリースのセカンド。 ソウルをベースにエレクトロやチェンバーポップ、インディーロックまでさまざまな音楽と接続したMoses Sumneyの底知れぬ才能が濃縮された圧倒的な作品で、リリース時から聴いているけれどいつまでも底が見えない。 OPNが大半の楽曲のプロデュースを務め、FKJやThundercat、Brandon Colemanといった敏腕がこの天才の作る音を見事に補完。ジャンルという狭量な定義に収まらない壮大なアルバムだ。 この曲はJames Blakeが参加したミニマル・エレクトロ。 深い余韻を残す単音の電子の粒を掬い上げるファルセットボイスはまさに神懸かり的。
- Moses Sumneyの新作。超絶素晴らしかった"Græ"から実に4年振り。猛烈に待ちました。 6曲入りのEPですが全曲名曲。前作でのアーティスティックな感じを残しつつも、かなりポップで親密さを感じます。この曲の心地よさはドリーミーなレベルですが、それでも本人の声が織り成す官能性がそこを上回ってくるところに、何よりシンガーとしての魅力があります。 毎度のことながらご披露している肉体美も健在で安心しました。
- 米国の黒人SSWの2作目。本人が更新しない以上は2020年代の傑作として数えられるだろう作品。frank ocean "blonde"以降と言うのが一番簡単だが、折衷極まり、かつ内面のフィルターを通じて純化された世界観を上手く言い表すのは難しい。本人の歌声こそソウルフルかもしれないが、これをブラックミュージックと言うのはかなり違和感がある。まさに、アルバムタイトル"grae"の通り、明確に色分けできない中間的な領域で芸術性を爆発させている。 とりわけ、ギターと本人の声で奏でられるこの曲の美しさは格別。孤独がテーマであろう本作で、個が放つ美しさに一種の救いすら感じる曲だ。
- フォークやソウル,ジャズなどの要素が強いサウンドと甘美で荘厳な声. 孤独なときに聴くと,終盤の多重録音が圧巻で涙腺崩壊. 初めて聴くときはイヤホン必須で ,直前のインタールード stoicism との繋がりが完璧だから一緒に聴いて欲しい. ベースにThundercatが参加している.
- この二人の組み合わせは個人的に聴く前から好きな音だろう思って聴いてみたらその通りでした しかしSam Gendelはあちこちで名前見ますね
- このバンドってこんな音楽性だったっけと調べたら、Richard Youngsの『Sapphie』を再構築したアルバムとあってなるほどと思った。 この他にPerfume Geniusをフィーチャーした曲も良き