TFCの1997年6作目。
『Bandwagonesque』(1991年)はレイジーでグランジ的なギター・ポップ路線の代表作として有名だけれど、個人的には肩の力が抜けてレイド・バックしたロックソングが充実した本盤こそがTFCだと思っている。
ウエスト・コースト的な大らかなバンドサウンドに、UKならではのメランコリックで寂寥感の滲んだメロディを組み合わせた楽曲はどれも粒揃いで、地味ながらも逞しい名盤。
この曲はそうした音楽性が最も端的に表れた名曲。
シンプルで美しいメロディを、気を衒わずにまっすぐ歌い、演奏する。
その誠実さこそがTFCの素晴らしさであり、「普通に良い」ことの尊さを実感する。