恥ずかしながら、私と羊文学とのちゃんとした出会いはこの曲である。
四つ打ちのドラムに、幻想的で都会的なギターリフ、ディレイの効いたシンセサイザーは、「儚さ」にフォーカスしているように思われる呪術廻戦のEDの始まりとしてはこれ以上ないほどにマッチしている。絶望に瀕しているが、自分を諦められずない往生際の悪さとその覚悟。
歌詞の内容は極めて内省的で個人的なものに感じられるが、その歌詞が、渋谷を壊滅させた虎杖と重なるのが面白い。その現象は、「きっと同じような痛みを辿ってく夜が君にもあるなら」という歌詞でぴたりと言い表されている。押韻を織り交ぜながらぐんぐん進むCメロも素晴らしい。