小島麻由美の1stアルバム『セシルのブルース』より。
「セシル三部作」と呼ばれる初期三枚の一つ目。ジャズやブルースと歌謡曲をミックスしたような作風で、加えて歌唱の幅が広いため、どの曲も本当に個性的。
少女のような可愛い歌声で残酷なことを歌ったり、恋愛の高揚感を妖艶に歌ったり。知名度は低いけれど、間違いなく天才だと思う。
この曲の雰囲気は唯一無二。恋のルンルンと、そこに付随する不安。いわゆる甘酸っぱいあの感じを具現化している。
歌詞も、突然犬の死体が出てくるもんだからドキッとする。そして「~だよ」とか「~なの」という口調や句読点の打ち方に僅かな狂気を感じる。小島麻由美のこの危うさが好きだ。