ファーストテイクで初めて聴き,その歌詞と力強い歌声に心を打たれた。『イノチミジカシ』もそうだが、なぜ女性の悲哀を歌う曲にこうも惹かれるのだろうか。
サビまでの歌詞は、「わたし」の痛々しい叫びである。その描写の残酷さは、曲が進んでいくにつれ増していき、特に二番の「なんで泣かないの?薄情だと言われた葬式で 本当のわたしを知る人は棺桶の中」という歌詞には衝撃を受けた。そして、サビではタイトルの通りに、「悲しい歌がある理由」を教えてくれる。男である私に、「あなた」の痛みは分からない。だが、性別年齢に関わらずそれぞれの地獄を呑み込み瘡蓋で上塗りをする、その行為を、私は礼讃せずにはいられない。