Sam Gendelの20年作。
スタンダードの輪郭だけ残し、さらに曖昧にさせた大胆なアレンジが妖しい魅力を放つ作品。しかし、スタンダードであることは何となく分かる、つまり意外とキャッチー(当社比)なので彼の入門編に最適でしょう。
リード楽器であるサックスを、呼吸する音響装置に変えてしまったのが最高にクール。
ベースと電子パーカッションとの絡みは絶妙に人の気配を残していますが、浮かんでは消える音が、偶然にもコロナ禍当時の隔絶とリンクしていてたのも印象的です。
息子がこのLPの車ジャケを見て「ぶーぶ!」と興奮していたが、我が家にはほとんど車ジャケがない…残念。