Caetano Velosoの72年作。ブラジルだと彼の最高傑作と言われることも多いそうですが、日本だとあまり聞かないように感じます。
初期のサイケ感と後のSSW的な作品群の過渡期ともいえますが、良いとこ取り感があります。シンプルな音がかっこいいし、曲ごとのリズムの多彩さも魅力です。
とりわけ亡命時代の孤独を歌ったであろうこの曲は、悲痛さを遥かに超えたパンクな叫びにも聴こえます。"Show me from behind the wall"と繰り返す彼の声の絶望的な色気が半端ないです。
彼の苦境と音楽表現が見事に融合したソリッドな本作を聴くと、近年のは甘ったるいと感じるのかもしれません。
Caetano Velosoというブラジルの化け物ご老人の現況ですが、既に今年に入って2曲客演しており、ますます元気なようです。若い人達とやってるのがいいですね。若い人もこの人の声を存分に使い倒してほしいです。
Os Garotinというグループは全く知りませんが、シティポップ的なきらびやかで軽い曲調と、サビの気心知れたアットホームなユニゾンが非常に合ってます。レトロなダサジャケも良いです。