PortisheadのBeth Gibbonsの新作。単独ソロ名義では初なんですね。一聴してヤバかったんで、即タワレコでCD買ってきました。
彼女の歌の暗く苦い孤高な響きは健在で、アコースティックな音と完全に溶け合っています。老いや衰え、いつか来る死などが歌詞のテーマなので、本当に暗いのですが、向き合う真摯さのおかげなのか不思議と鬱々とはしません。悲痛さを超えた静けさの中にいる感じがあります。
黒のグラーデーションを味わうかのような統一的なムードの中で、「愛を囁きながら、私のもとへ来て」と歌われるラストのこの曲には光を感じます。