ピチカート・ファイヴ
- Spotifyにはピチカート・ファイヴのオリジナル・アルバムは初期2作しかないのが残念(野宮真貴加入後のアルバム不在とは…)だけど、この1988年セカンドはP5屈指の名盤だと思う。 ORIGINAL LOVEの田島貴男をボーカリストに召喚し、作曲にも大きく関与させた本作は、前作から大きく舵を切りソウル・バンドとして覚醒。 その後の田島貴男の暑い歌は聴けないが、それはおそらくP5という看板を意識してのことだろう。 この曲は小西康陽の職人技が光る名曲。 柔らかいグルーヴを描くバンドアレンジに、メロウに濡れたボーカルが素晴らしい本作随一の美メロ曲だ。 聴き進めるとゾッとする歌詞世界も見事。
- Pizzicato Fiveのセルフタイトル作(99年作)のラストに入っていた曲。最終作"さ・え・らジャポン"(01年作)は企画色が強いので、彼らの実質的なラストがこの曲だったと思います。 シンプルな繰り返しで20世紀(とPizzicato自身)に明るく別れを告げる曲で、前ボーカルの田島貴男も華麗に客演。この湿り気のなさと気高さが良いです。 恐らくですが、この曲ははっぴいえんどの"さよならアメリカさよならニッポン"を下敷きにしているはずです。(と書いて、はっぴいえんど再結成時のこの曲でコーラスに彼らが参加していたことを思い出した) 両者とも我々に別れを告げてどこに向かったのか…
- Pizzicato Fiveの1枚目(87年作)。最近はメディアでも見ないので、どれほど聴かれているか不明ですが、日本語のソフトロックというニッチな名作です。 まず、心許ない男女ボーカルの儚さがまさに恋人感があって素敵です。本作の曲の後年のセルフカバーではこの感じが出ていないので、唯一無二です。 そして、生オーケストラによる豪華なアレンジも聴き所で、ボーカルを上手く残しつつも楽曲に緩急と豊穣さをもたらしてくれてます。今だと新人にこんなにお金をかけられないので、二度と現れないタイプの作品です。 この曲は、喧嘩に疲れた恋人たちに"おやすみなさい"って言う優しさが好きです。神様みたいな視点ですね。
- Pizzicato Fiveの鋭い編集感覚が冴え渡るのはオリジナルアルバムなのだが、未配信なのが非常に残念。特に、この曲が収録されている「女性上位時代」(91年作)は傑作。ブックオフで運良く購入しました。 この曲でも楽しめる「サンプリングによるクールなファンク」が音楽的テーマ。同年のFlipper's Guitarの「ヘッド博士の世界塔」がサンプリングによる情報過多なサイケ志向と比較すると、本作の取捨選択具合はヒップホップ的。 起爆剤になったのは当時新加入の野宮真貴で、しなやかで気品ある歌声に絶対的個性を感じる。小西の詞と融合し、ポップだが余計な解釈を拒むという独特のニヒルさが生まれた。
- 信藤三雄ジャケットといえば、あるいはPizzicato Fiveといえば、私にとっては本作(88年)。音楽と一体となってグルーヴし、時代に挑戦した彼の作品群はこれからも残る。 Pizzicato Fiveの作品は全てコンセプトアルバムと言っても過言ではないが、本作と1st(87年)とセルフタイトル(99年)は楽曲の良さがそのまま楽しめる。 そして、若き田島貴男が小西康陽とのタッグでスウィートソウルの頂に挑んだのがこの曲。ジャケットはこの曲をモチーフにしたと思われるがそれも納得の、ため息が洩れる大名曲。
- 私は自分の頭の中の妄想でアイドルグループを作ってるのだけど、そのアイドル達にカバーさせたい曲の一つにこの曲がある この曲って聴いてるだけで幸せになり、とても可愛らしいくて微笑ましいくて…なんか多幸感という言葉が似合うよね
- ピチカートの春ソングと言えばこの曲。 インストバージョンもすごい良くて 当時の自分のテーマソング的存在。 もうリリースから25年くらい経つけど 全く色褪せないサウンド。