pulueremfluvius

Chet Baker I Fall In Love Too Easily - Vocal Version for pulueremfluvius

友人の誕生日を祝った帰り道、酔い覚ましに駅までの道を歩いた。真夜中の街並みは静かで暗く暖かく、微笑のような夜風に揺蕩いながら、秋の調べに耳を澄ませていた。

Renée Fleming You'll Never Know for pulueremfluvius

仄暗く深い紺碧の、海が脳裡に蘇る。陸の上では息もできない二つの生命体が寄り添って、眠るように揺蕩う様子に言いようもなく癒されるのは、なぜだろう。二人はきっと祈りのたびに名前を呼び合い、祈りを込めて名前を呼び合うと信じられるからかもしれない。

Bruno Sanders I'm Through With Love for pulueremfluvius

秋になると無性に聴きたくなる。秋ほど恋の終わりに寄り添う季節はないとすら思う。これ以上ないほど好きになれる人に出会えた幸運をひとり静かに言祝ぐ祝いの唄。あるいは、無常の世の残酷さに気圧される呪いのような唄。

CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN Quarantine Mood for pulueremfluvius

クーラーの効いた部屋で、カーテンに透ける柔らかい日差しを浴びながら横になって聞く。微睡んで身体が弛緩していく感覚や両瞼が睡気に負けて閉じていく感覚が音色とオーバーラップして言いようのない多幸感に包まれるよう。

Friday Night Plans Plastic Love for pulueremfluvius

歌詞の内容はさておき、軽やかなビートがよく晴れた夏の朝に馴染むよう。インスタントで無機質な孤独な欲望の集積が、暗闇でひそやかに共鳴しあって各々の魂を温め合うような、虚しい救いの光に耳を澄ましたら、きっとこんな音がするのだろう。

SKRYU,Chinza Dopeness Golden Time for pulueremfluvius

死ぬほどライブ映えしそうなコラボ曲。お互いがお互いの魅力を引き出しあって、かつ期待を超えてくる最高のコラボ。ほぼ全編にわたって鎮座さんがコーラスに徹するという贅沢仕様。ふざけ倒した歌詞のなかに熱い闘志が垣間見えるようなバースも混ざっていて、コミカルに振り切り過ぎていないバランス感覚はさすがの一言に尽きる。

Hanare Gumi ウイスキーが、お好きでしょ for pulueremfluvius

原曲と比べると酒場特有の暗さや湿っぽさがなくてさっぱり軽やか。朝に聴いても違和感を感じないくらい爽やかさですらある。穂積さんの楽器のような歌唱が心地よくて、目を閉じればいつでもblue noteに行けるかのよう。

KIRINJI 雨を見くびるな for pulueremfluvius

音楽通の友人に教えてもらった曲。不可思議なコロケーションと軽やかな歌唱のコンビネーションが最高に「キリンジ」って感じだ… どんな男女関係を描いてもどこかドライで、妙に達観していて、掴みどころがなくて、小説家の書くエッセイみたいな歌詞が独特で良い。

Remioromen 傘クラゲ for pulueremfluvius

情景描写がひたすらに美しくて丁寧で歌の世界に引き込まれる。ある雨の日に距離が近づくふたりを深海の水底にいるかのようにとらえる視点が好き。レミオロメン直撃世代だったのになぜか見落としていた。見落としていたのが不思議なくらい、ずっと心に残り続ける曲。

KIRINJI,Chinza Dopeness Almond Eyes for pulueremfluvius

上品だけど終始センシュアルな雰囲気で酩酊感に身体を揺らしたくなる。言葉と音色の強度がちょうど良く釣り合っていて、歌詞とメロディーが生む相乗効果を最高に味わえる楽曲。一度きりのセッションのようなグルーヴ感が閉じ込められていて、なんとも贅沢。名コラボレーション。

Mariya Takeuchi カムフラージュ for pulueremfluvius

スナックでホステスのお姉さんが歌っていて知った。
昭和ポップスの割に歌詞がぜんぜん古くなくてスレてなくて妙にピュアでさらっと聴けるのがよい。
一周まわって令和にもウケそう。