Rufus Wainwrightは全ての楽曲・アルバムが崇高なのだけど、中でも1枚と言われればやはり今作。
アルバムで最もシンプルでありながら、最も美しく、最も物哀しい曲だ。
アコースティックピアノの反復フレーズはクラシカルで、抑制の効いた静謐さと翳りのある音色が印象的。
ほぼピアノの弾き語りなのだけど、中盤でブラスが取り入れられ、Rufusのボーカルの変化とともに感情の発露を顕在化させる。
室内楽的のように静的でありながらも、ゾッとするほどに美しい旋律、豊かで陶酔的な歌声。
置かれた音全てが調和した完璧な世界。
アルバム『Want Two』は21世紀を代表する芸術的音楽作品である。