クラシックやオペラなどを下地にした豊かな音楽性を持つ孤高のSSWによる2012年作はMark Ronsonという意外な人選により、これまで皆無と言えた黒さを湛えた開放感のある内容となった。
前作が母への喪に服したダークなピアノ弾き語り作だったことを思うと大変な転換だが、驚くほどに違和感のない、まさにRufus Wainwrightならではのポップソング集。
この曲は特にソウルへ接近した穏やかなミドル。
ここで聴ける円やかなファンク・ギターとリズム・セクションのグルーヴ感覚は新鮮だが、Rufusの濃密で妖艶な歌の魔力はいつも通りのもの。
本盤のリリース時の来日公演は素晴らしかった。