もたった感じがとても良い。
本作もまもなく15周年。Dirty Projectersの09年作。
当時は訳も分からず凄いとはしゃいでましたが、やはり今もそうです。かなりスカスカな音ですが、組み合わせ方とコーラス増し増しによってこれだけ世界が広がるのが驚き。個人的には、音の組み合わせの妙という点で本作を超えるロック作品はあまり無いんじゃないかと思います。
この曲は特に摩訶不思議なリズムで、随所で時が巻き戻るような感覚に襲われ、そんなこと待ったなしにドラムロールとともにサビのコーラスに呑まれます。
今も凄い充実してますが、徹底的に突き抜けている本作の衝撃度は忘れ難いですね。所々でとんでもなく美しい瞬間があるのも憎いです。
何度聴いても新鮮な作品。2020年を振り返った時、Dirty Projectorsが1年かけて5枚のEPを徐々にリリースしていたのを体感できたのは幸せだった。
Dave Longstrethは現代最高のSSWの1人だと思っているが、彼のすごいのはバンドのその時点でのポテンシャルに則した名曲を産み出せること。新体制で新たに迎えた3人の女性と自分の計4声をいかに提示するかという命題に、5枚のEPというコンセプトとそれに負けない名曲たちをもって完璧に応えてくれた。
どのEPも素晴らしいが、通しで聴くと各人の個性を堪能した後に、バンドとして統合される5枚目"Ringo Road"が感慨深い。
企画盤だろうと聴いておらず非常に後悔しております。声のコラボという意味では最強の部類に入るだろうし、しかもがっつり声にフォーカスした作品になっているので凄まじいことになっている訳です。
当時も現在のDirty Projectorsも女性3人とDave Longstrethの4声体制だが、当時の方が圧が強くエキセントリックな感じである(現体制はコーラスの美しさが素晴らしい)。そして、その圧に負けないどころかバックに回して引き連れるかの如きBjorkの絶対的な声にはひれ伏すしかない。余計なアレンジを加えないのは本当に正解。
10年代は声のアプローチが多く試みられたがその嚆矢とも言えるのでは。
独特な音なのにスッキリしているように感じるからいくらでも聴けてしまう
自宅の音楽棚を聴き返すその13。セルフタイトルなのにキャリア随一の異色作。バンドを解体し、Dave Longstrethが多数のコラボを交えて作成。ここで聴かれる要素(声の変調や、インディーロックとオルタナR&Bの接近)は、当時のトレンドでもあったと思うが、それをさらに拗らせて悪い夢を見てるかのような音像に。手軽に何度も聴きたい代物でもないけど、ここでしか聴けない音楽ばかりなのも確か。この曲なんかは鳥肌が立つ美しさ。
やっぱりDaveのソングライティングは一流だし、ボーカルも素晴らしい。でもやっぱりバンド形態に戻ってくれてホッとしている。
迫力のあるティンパニーの雄大さ、妖精みたいなプチプチ聴こえるコーラス?の可愛らしさが印象的。ボーカルも音低めに歌ってるから全体的に力強くて雄大な堂々とした感じ。
派手な音は無いからシンプルだけどリズミカルでつい体を動かしたり口ずさんだりしたくなる。まるで楽器のようなハミングがキレイで好きだ。
繊細な歌い出しが印象的。まったりなめらかなメロディが、聴いてて気持ちが良い。あと謎のポコポコ?ポロポロした音は一度聴いたら耳から離れない。
何にジャンル分けしたらいいかわからなかったが、とにかくすげぇーってなったのを覚えてる。
もうジャンル分けはしないよ。ち、誓う。
アコースティックな楽器に予想ができない展開。
民族的なアプローチとメロディ。
熱いプレイ。
ドミノレコードらしい大好きなアーティスト。
今年好きだったアルバム1
5つのepをまとめたアルバム!
いろんな角度から今のdirty projectorsを見ることができて面白い