吉村弘の82年作。個人的にはこの夏で一番聴いています。
音を相当に削ぎ落としているのに、親しみやすさを残しているところが奇跡的です。そして、安らぎだけでなく、音の移ろいとタイトルから想起させる少しばかりの詩情がじんわり沁み込んできます。
寝落ちにより後半に行き着けないケースが多発しますが、今日聴いてこの8曲目は凄いと思いました。ポーン、ポーンという2音の繰り返しだけで、雪が都会に静かに降る様が浮かびます。そして、雪が降っている間は都会の喧騒も雪が吸い込み、静けさが街を包みこんでしまう、といったことも詠み込んでいるのではないかと想像します。
聴けば聴くほどに底知れぬ魅力を感じる1枚です。
植物と一緒にこのアルバムのDX7の音色を聴きながら寝るだけで人生最大のカタルシス。
"おげんさんのサブスク堂"でまさか吉村弘がエンディングを飾るとは思いませんでした。それ以上に吉村弘の肉声が聞けたのに感激しました。
番組では何故かSFX ver.を流していましたが、やはり余計な音がないオリジナルの方がおすすめです。
本作の音が常に新鮮な安らぎをもたらすのは聴き手に開かれた音だからだと感じます。スピリチュアルだったりアーティスティックな方向ではない、ピュアな音の響きを聴くと、ただひたすら鳴り止まないでほしいと思ってしまいます。
本人の柔和な人となりが本作とあまりに合致するので、何だかエモく聴こえてくる…
吉村弘の86年作"Surround"が復刻し、ついにspotifyでも聴けるように。名作"Green"と同時期の作品ですが、方向性はまるで違います。
"Green"では心地よく耳を刺激する指向があったが、本作ではあくまで周囲に溶け込む音に徹していて、最初聴き終えた時は何を聴いたか全く覚えていないほどでした。足音等の生活音と等価になることを目指したとのことで、異常なほど聴き逃せます。それでもいいのですが、耳を澄ますと聴こえてくる清い音が素晴らしいです。
鎌倉でやってた吉村弘展に行けず、非常に後悔しております…
せつないような懐かしいような
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館で、「吉村 弘 風景の音 音の風景」が始まっている。
公式サイトによると、"初期のコンクリートポエトリー、楽譜、写真、映像作品、サウンドオブジェ、モビールなどのほか、小杉武久(こすぎ・たけひさ/1938–2018)や鈴木昭男(すずき・あきお/1941– )とともに行ったパフォーマンスやサウンドインスタレーション、公共施設のための音楽など、吉村の多面的な活動を資料群によって紹介します。"とのこと。
みどりの日なので、緑化フェアにも行ってきたし、吉村弘の"GREEN"(86年)を聴かないわけにはいかない。とはいえ、"GREEN"というタイトルは語感の良さから採ったとのこと。他の曲も似た語感のものが揃っている。そんなエピソードからも、彼が純粋に安らげる音楽を作ろうとしていたことが窺える。
その結果がこの桃源郷サウンドであり、その素晴らしさには何か言い加えることは難しい。気持ちいい音をひたすらに享受できる幸せがあるだけだ。
吉村弘の展覧会が鎌倉で始まったとのことなので、万障繰り合わせてでも行かねばならない。
眠くなれて最高です。不眠症なら聴いてみて
おやすみなさい
ジャパニーズ・アンビエント、環境音楽家、吉村弘さんによる1986年作『GREEN』より。
昭和の時代にしてこの音楽とは驚かされる。
令和に入り再発されたこの作品は、今の時代にはどのような聴かれ方をするのだろうか。
"癒し"と背中合わせにある"混沌"
反復する電子音は実にリアルである。
これは去年最も多く再生した曲。これ聴いた瞬間、ちょっとだけ1秒が1.5秒くらいになる気がする
国産アンビエント名盤「music for nine post cards」より。
朝!!!
ということで、アンビエント系の音楽を聴いていた
眠くなる
日本の環境音楽家 吉村弘が1986年にリリースしたアルバムを、USワシントンの良発掘レーベル< Light In The Attic >から2020年にリプレス。
オリジナルは入手困難な本作。
日本的なメロディを描く自然体なシンセのメロディと透き通るパッド音。
シンプルでリラックスできる、ナチュラルな雰囲気のニューエイジ〜エレクトロニカ。
去年バレアリックミュージックシーンを賑わしたこのアルバムが、レコメンドを書いたことでどんなものかわかりました。
静寂のニューエイジ。