吉村弘の82年作。個人的にはこの夏で一番聴いています。
音を相当に削ぎ落としているのに、親しみやすさを残しているところが奇跡的です。そして、安らぎだけでなく、音の移ろいとタイトルから想起させる少しばかりの詩情がじんわり沁み込んできます。
寝落ちにより後半に行き着けないケースが多発しますが、今日聴いてこの8曲目は凄いと思いました。ポーン、ポーンという2音の繰り返しだけで、雪が都会に静かに降る様が浮かびます。そして、雪が降っている間は都会の喧騒も雪が吸い込み、静けさが街を包みこんでしまう、といったことも詠み込んでいるのではないかと想像します。
聴けば聴くほどに底知れぬ魅力を感じる1枚です。