夏休みといえば、私もなつやすみバンドを聴いてしまいます。この10周年記念(18年作)を一番聴いているかも。
何より"映像"というタイトルが素晴らしいです。彼らの演奏や歌の節々には、聴き手に各々の懐かしい映像を喚起させる魔力があります。本作で頭によぎる映像はひたすら静かで、その感じを捉えたアートワークもバッチリですね。
本作では中川理沙の曲が目立ちますが、MC.sirafuの時に捻れたポップス感覚が光る曲も良いです。特に大切なものとの決別を歌ったこの曲は、坦々と明るいからこそ「忘れなくて(いいよ)」という言葉の余韻が残ります。
MC.sirafuの曲が今や片想いでしか聴けないのは少し寂しい。