アメリカ・インディーロック界の重鎮Spoonが2010年にリリースしたアルバム。
ソリッドなロックンロールを得意技とする彼らの中では、最も凝ったプロダクションが施された意欲作。
これがセルフ・プロデュースというから、彼らが単なる凡百のガレージバンドとは見ている地平が全く異なることは明白だ。
細部まで緻密に練られたアレンジに反して、本能的な衝動性も損なっていない。その不安定な均衡こそが本盤の魅力だと思う。
この曲はバタバタと飛沫を上げるドラムと淡々と円環を描くベースラインが耳を引くストイックに締まった名曲。
他曲に比べるとテンション高く推進するが、どこか醒めた態度が貫かれている。