OMSB
- Jay Deeの『Welcome 2 Detroit』をオマージュしたジャケからも今作への意気込みが窺い知れる名盤。 ソロ初作、Siml Labの2作目を経て2015年にリリースされたこのアルバムは、OMSBの鬼才ぶりを余すことなく提示した強力なヒップホップが提示されている。 大半のビートを自ら手がけつつ、要所要所で的確にビートメイカーを起用。特にこの曲はMUJO情のアブストラクトで奇天烈なビートが爆音で鳴り響き、OMSBらしい分厚くフリーキーなフロウが炸裂。 ヘヴィに景色を歪ませる催眠的ビートから後半、突如インダストリアルな轟音とともにファストラップに変貌するスイッチングもスリリング。
- 直近で最も熱心に聴いていたラッパーだった。 元々彼のつくるがトラックは大好きではあったが、ここ半年くらいで遅ればせながらMAKTUBにどっぷり浸かり、新しいアルバムを楽しみにしていたところだった。 生と死、わずかな希望と絶望を行き来しながら、その往還そのものを肯定するようなリリックを、聴くたびに新鮮に味わいながら、胸を打たれていた。 MAKTUBリリース前に死のうとおもっていたというFNMNLのインタビューを読んでからより切実に響くようになった。 先の見えない真っ暗闇を、カンテラを持ち、寄り添いながら進む心強い道先案内人を失ってしまったような。孤独感とさびしさが去来する。 R.I.P