アルゼンチンの神様Carlos Aguirreの新作が出ていて、ひたすらにありがたい。
しかも先日投稿した"Orilliania"(12年作)に近しい演奏のが嬉しいです。近年は少ない人数での演奏が多かったのですが、多彩な色を十全に使いこなす彼の音が個人的には一番好きです。複雑な楽曲なのに、あまりに洗練されていて雄大さに圧倒されてしまう不思議。
旧作のLP化も嬉しいですが、本作もフィジカルで出して欲しい。できれば日本語解説付きで頼みます。
追記。翌日になったら聴けなくなってて心底悲しい…
追々記。その翌日に復活していて心底嬉しい。
Carlos Aguirreの11年作。私にとっては信仰の対象みたいな作品につき、逆に多くを書くことができません。
小さな音で聴けば部屋が芽吹き、大きな音で聴けばCarlosの描く川辺の自然に四次元レベルで没入できます。とりあえず冒頭のこの曲では、Mono Fontanaによる川面の光そのもののようなピアノが凄いです。
Carlos Aguirre Grupoの初作(00年作)。近所のブックオフで本作を見つけ、「何故こんな傑作を手放すのか」と内心怒りました。日本盤が出るまではアクセスが難しい盤だったのに…今やサブスクで聴けますが。
河の流れ、風の囁き、星の瞬き、土の薫りが演奏の呼吸の間に確かに息づいて極上の洗練に到っています。詞も同様で「過ぎていくというその条件は川の身体を支配する」という感性で時の流れを表現した、この曲の美しさは宇宙的ですらあります。
彼の来日公演を大雪の山形で静かに堪能できたのは音楽体験として一生大切な思い出です。手元にあるCDもその時買いました。真ん中の絵は1枚1枚異なります。
Carlos Agguirre Grupo名義の3作目(08年作)。たまに噛み締めるように聴くんですが、21世紀最高峰の集団演奏です。ソロ名義の"Orillania"(12年作)と甲乙付けがたい。CDのアートワークも秀逸。
自然やその一員としての人間の営みを音に移し替えた音楽、というのは彼の全作品に通低するが、本作は全編インストのため楽曲の自由度が半端ない。詩人としても一流な彼の詩情が、一切の漏れなく音に集約されている。
とりわけ、一匹の蝶の予測不可能な飛行にインスピレーションを受けたというこの曲は、身の周りを愛でるスケッチであり宇宙的ですらある音絵巻。全人類が1人最低10回聴くことを願う。
アルゼンチン、ネオフォルクローレ
クワイエットコーナーを読んで、初めて知ったアーティスト。端正な音楽。
すごく優しい声をしているアルゼンチンのアーティストなんだけど
このピアノだけのインスト曲がすごく良かった
綺麗さと物悲しさとひねくれの同居
#綺麗でちょっと暗いピアノ
アルゼンチンの至宝ことcarlos aguirreの盟友ギタリストとのライブ盤。ギターとのデュオというと以前の日本でのquique sinesiとの共演があったが、あちらとはまただいぶ趣きが違う親密さを感じるライブ盤だ。終始和やかな雰囲気の中で、ふくよかなピアノの響きが、曲の美しさをしっかり引き出している。派手さはないが、水の清らかさを感じる。
どんな精神状態でも聴けちゃうやつ
一服の涼に、一曲のアルゼンチン音楽を。
大洋レコードさんの棚卸しで発掘され、販売されるも間に合わなかったベンジャミン・タウブキンらによるカルロス・アギーレの赤盤のカバー。切り取ってるところがアレですが、いいアルバムですよ。
アルゼンチンのネオフォルクローレシーンにおけるキーパーソン Carlos Aguirreが、2004年に発表しCarlos Aguirre grupoによるアルバムより。
通称赤盤と称される、名盤の一曲目を飾る本曲。
アルゼンチンの川沿い音楽の瑞々しいハーモニーをたっぷりと取り入れ、そよ風の様なやさしいヴォーカルと楽器群のアンサンブルが美しく流れる、美しいネオフォルクローレ。
アギーレの名前を辿ると何かしら隠れた名アーティストが関わっていたりするので、本当にキーパーソンというかなんというか。
アルゼンチンネオフォルクローレは日本のコンテンポラリーとも親和性が高いのでおもしろいです。