Silvia Salomone
- Carlos Aguirreの11年作。私にとっては信仰の対象みたいな作品につき、逆に多くを書くことができません。 小さな音で聴けば部屋が芽吹き、大きな音で聴けばCarlosの描く川辺の自然に四次元レベルで没入できます。とりあえず冒頭のこの曲では、Mono Fontanaによる川面の光そのもののようなピアノが凄いです。
- Carlos Agguirre Grupo名義の3作目(08年作)。たまに噛み締めるように聴くんですが、21世紀最高峰の集団演奏です。ソロ名義の"Orillania"(12年作)と甲乙付けがたい。CDのアートワークも秀逸。 自然やその一員としての人間の営みを音に移し替えた音楽、というのは彼の全作品に通低するが、本作は全編インストのため楽曲の自由度が半端ない。詩人としても一流な彼の詩情が、一切の漏れなく音に集約されている。 とりわけ、一匹の蝶の予測不可能な飛行にインスピレーションを受けたというこの曲は、身の周りを愛でるスケッチであり宇宙的ですらある音絵巻。全人類が1人最低10回聴くことを願う。
- アルゼンチンのネオフォルクローレシーンにおけるキーパーソン Carlos Aguirreが、2004年に発表しCarlos Aguirre grupoによるアルバムより。 通称赤盤と称される、名盤の一曲目を飾る本曲。 アルゼンチンの川沿い音楽の瑞々しいハーモニーをたっぷりと取り入れ、そよ風の様なやさしいヴォーカルと楽器群のアンサンブルが美しく流れる、美しいネオフォルクローレ。 アギーレの名前を辿ると何かしら隠れた名アーティストが関わっていたりするので、本当にキーパーソンというかなんというか。 アルゼンチンネオフォルクローレは日本のコンテンポラリーとも親和性が高いのでおもしろいです。