Chooning

Devendra Banhart

  • フリー・フォークの旗手Devendra Banhartの2005年作は、22曲75分という圧倒されるボリュームに怯む大作。 ただし大作と呼ぶにはラフ過ぎて、良くも悪くも散漫で無垢なアルバムだ。 ローファイでオルタナティブな手触りの中に、自身のルーツであるエキゾチカの感覚も忍ばせた独特のアシッド・フォークの数々は時に優しく、時には残酷な表情を見せる。 終盤にそっと置かれたこのラブソングがなぜかお気に入り。 野心も実験性も捨て去った剥き出しのアコースティック・ソングで、まるで呼吸するように不安定に揺らぐギターと、どこにも行けない、カタルシスを忌避したような歌声が浮かんでは消えていく。
    ymd
  • Red Hot Org.によるトランスジェンダーのコミュニティの祝福のためのコンピレーション。46曲3時間50分というボリュームもさることながら、参加アーティストがめちゃめちゃ豪華。多様なオルタナティブ陣営の揃い踏みと言ってよいでしょう。 とりあえず気になる曲をつまみ食いしてますが、どれも凄いクオリティ。これはDevendra BanhartらによるCaetano Velosoのカバーで、コンピ名"Transa"はCaetanoのアルバム名由来なのでしょう。本家の孤独と怒りを上手くDevendra流に昇華していて良いです。
    aoba_joe
  • Devendra Banhartの16年作。私にとって初めてのDevendra体験が本作で、これが良すぎて他はほぼ聴けてません。 この1曲目から隔絶したホワホワした世界に飛ばされます。まるではじめから宇宙に自分しかいないような飄々とした孤独の音。たまに現れる東洋風の胡散臭いフレーズも虚空に消えていきます。 バッドトリップになりかねない音を、素面でも楽しめる塩梅に押し留めているところにポップセンスが光っているように感じます。 同年に出た王舟"Picture"も雰囲気的には少し似ています。
    aoba_joe
  • #OPUSOFTHEYEAR2005 Devendra Banhart『Cripple Crow』 ヒューストン生まれベネズエラ育ちの孤高のSSWデヴェンドラ・バンハート。 日本文化に影響を受けており、和の精神は日本人より持ち合わせている気がする。 彼の奏でるフリーフォークを聴くと、どこまでも行けてしまいそうだ。
    A1bed069
  • Devendra Banhartの新作。前作はアンビエントだったので、純然とした歌ものは4年ぶりです。これがまさかの、シンセを多用した乱暴に言えば"メロウ"な作品になっている。 彼の魅力はこういう音に頼らなくても醸し出せる調子外れなサイケデリックさ(それでいて最高にポップ)だと思っていたので、煮え切らない気持ちがありましたが、何度も聴くとあら不思議、この気持ちよさに抗えない。 彼にしては派手なサウンドの中でもメロディと歌声の美しさは健在。随所でのエレキギターの活躍も意外としっくりきます。ここにリズム面の元来の遊び心がもっと入ってくると益々面白くなってくるはず。ジャケもセクシーだが、音も官能的。
    aoba_joe
  • テキサスのSSW Devendra Banhartが2016年にリリースしたアルバムより。 軽快なリズムにサイケデリックな揺らぎや霞みがかったサウンド。 穏やかさが前面に出た、まろやかなアシッドフォーク。 同時期に結構でかくて分厚い画集まで出してて、併せて聴くとよりサイケデリアな世界観を堪能できるアルバムでした。
    bashfull