KLA01
kir@
メモ
「自分の人生はこれでいいんだろうか」
周りを見回すと、たまに自分は一体なんなのか、夢はなんだったかという疑問が浮かぶ。足が宙に浮いて、地面を見失う。本当に自分の人生はこれでよかったのか。なにかできることが、なぜ、自分はこんなにもできないのか、と足をバタつかせるのだ。
平穏で穏やかな暮らしをしたい反面、世の中に自分の名前を残さなきゃいけないのではと視線を落とす。
しかし、そんな私たちをみて、マイクをにぎりしめた彼らは口ずさむ。
生きている「ぼくらは美しい」と。
無理をするなと、生きようと彼らはいう。
生きるをする。
好きな女を口説く歌詞のレベルが、普通の人は言えないどころか黒歴史確定案件すぎて世に出されたら赤面して私なら5年は家に引きこもる。とんでもない。誰だこの歌詞をこの可愛い尊いレベル9999(♾)アイドルグループに歌わせたのは。
と拳を机に叩きつけたくなる(いい意味)
彼女が聴き手だと仮定するのならば、もう物凄い熱量で褒められるので、聴いた方がいい。
「生きる意味 君がいなきゃ意味ない 名作の絵画 フィルターなんて必要なし 億を超える価値 っていうか鑑定不可」
誰だ、こんな歌詞書いたのは。
あの日、もう私を見ていないそんな眼で、別れを告げられた。もう一生を終えて良いくらいの気持ちになった、深夜の25時。彼の服の裾を掴んで、下唇を噛んだ。その日は、やたらと蝉の声が鼓膜を通り抜けて、脳内を刺激していたのだ。
私にとっての9月は苦悩だった。
忘れたい、夢だったらよかった。
その時に開催されたフェスで彼らに、この曲に出会った。人生の選択肢の何を選んでも、後悔なんてどこにもないし「いまがさ、辛かったらこっちにおいでよ」って言ってるみたいに思えた。彼らの音楽は、本当に寄り添ってそばにいるみたいだった。
ちなみにブルーベリーは好きではない。
好きな人の寝ている布団に潜り込む。彼の背中に腕を回す、わかっている。彼には、別の好きな人がいることだって、報われない恋愛をしていることだって。とそんな気持ちになった。しかし、そんな恋愛はした事がない。こんな淡い尊い儚く散りそうな恋をしてみたい。何度もその人に陥って、何度もだって、彼に恋をしたい。
この歌はいう、この恋愛は無駄じゃない。
もしももう一度この運命があったら、貴方は愛を伝えられたのだろうか。
何年前の冬、期待するのが嫌だった。
でも、小さな期待に必死にしがみついていた。
彼からの会いたいという連絡を待ち続けている自分がいる。何度も携帯を開いて閉じる。背徳感から非通知にしていた連絡を何度も開いて確認した。
溢れかえった気持ちが、手元から落ちていた。会ってしまえば、彼の背中を見て彼の顔をみて切なくなるだけなのに。会ってしまったら、何も言えずにまた想いが溢れるだけなのに、私は少し期待する、永遠に彼の連絡を待ち続けていた。
あの頃。