環ROYの2020年リリース作。
全ての曲のビートメイクも初めて自分で行ったことで、非常にパーソナルかつ密度の高い作品になっている。
この曲はビートメイクを始めた最初期に手がけたらしく、確かに他の曲よりもラフな手触りかもしれないけれど、個人的にはこの少しザラついていながらも優しく温度を感じる音使いにグッとくる。
ラップスキルの高さはもはや説明不要だろうが、この曲のフロウはビートに呼応してか終始ソフトでリラックスしている。
そもそも情景描写の繊細さと文学的な余白をラップのリリックで成立させてしまうのが凄まじい。
ラッパーとしてだけでなく、ビートメイカーとしての才覚も確かに感じさせる傑作。