★認識的不正義
知識や認識の不正義のことである。
認識的不正義は、証言的不正義と解釈的不正義に大きく分けられる。証言的不正義とは、証言している人に関するステレオタイプのせいで、その人が不当に蔑まれ信頼されないことをいう。
たとえば「女性だから」「移民だから」といった理由で、その人の発言を軽んじたり揶揄したりすることである。
解釈的不正義は、陥った事態をうまく言葉にできず経験を意味づけられないため、自分自身でさえなにか起こっているか分からず、他の人に理解してもらえないため、不当に扱われることをいう。
河島茂生『ソーシャルメディアの倫理的デザイン 未来のための再構築』