私たちは傷だらけ、トラウマだらけです。意識のなかはトラウマで埋め尽くされている。
そうしたヒューマン・フェイトである私たちは、傷だらけのままではあまりに痛すぎて、生きることができない。
だから傷やトラウマをなんらかのかたちで物語化したり、意味づけしたりして生きている。
トラウマに意味を与える観念とかパターン、あるいは物語を使って自分のトラウマに一貫した意味を与え、物語としてトラウマをまとめ上げることでなんとか痛みに耐えて生きている。
國分功一郎,熊谷 晋一郎 『<責任>の生成ー中動態と当事者研究』P.285