前倒しのための過剰なセルフコントロールは、多くの無駄と余計なコストやリスクを生じさせます。後のことを重視するあまり、それ以外のことをないがしろにしてしまっては本末転倒です。もっといえば、タスクを早めに処理することに執心するあまり、常に緊張状態となって心身のバランスを崩してしまう可能性すらあります。セルフコントロールの失敗による先延ばしの結果と、セルフコントロールのし過ぎによる前倒しの結果が、同じになることがあり得るわけです。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」とは、まさにこのことです。
安達未来『締め切りより早く提出されたレポートはなぜつまらないのか』P216