shazamもインターネットも無かった20世紀、たまたま耳にした曲を探すのは大変だった。
行きつけのソウルバーのマスターは本当になんでもよく知っていたけど、流石に鼻歌だけじゃ当てられない。マスターの記憶に絞り込み検索をかけるためにこっちも予備知識を入れないといけない。
ストリングスはフィラデルフィア風でとか、モータウンじゃなくてアトランティック?、でもマービン・ゲイみたいなとか。そうやって説明してから鼻歌ったり。
そうするとマスターが「ニカッ」と笑ってカウンターの向こうからレコードを出してきて、「これ?」ってかけてくれた。自慢気に、ドヤ顔で。