じんわり効いてきます。今年出たえっちゃんの2ndです。ラストのこの曲のサビは高校時代には出来上がっていたとのことで、彼女の芯の変わらなさを感じます。
"あの歌聴こえる 私の耳だけには"というフレーズは、自分には歌いたい歌がある、という決意のようにも聴こえますし、かつて"歌いたい歌がなくなるのが怖い"(いたちごっこ)と歌っていたということと呼応して、その誠実さに心打たれます。過去の呼応しつつも、しっかり今を表現してるのが何より素敵な作品です。
あと単純にこういうアレンジも素晴らしいので、こういう系統の曲もバシバシ出してほしい。作品全体で本人のコーラス多めなのも好きです。
橋本絵莉子の待望の新作です。想像以上に素晴らしく、チャットモンチーから随分遠くに来たんだなあとしみじみします。
声の響き方が何だかポップになって好きです。シンプルなバンド演奏の心地よいグルーヴと声がお互いに引き立っているので、派手さはないけどそれぞれの曲の個性が出ているように感じます。
そして、普段使いの言葉を瑞々しく放つ歌詞も今まで以上に冴え渡っています。音の隙間が多いせいか、ポーンと懐に入ってきて身体の中を反響して効いてきます。特に冒頭のこの曲は、飛び石のように言葉が置かれているのですが、これ以上足しようもない絶妙なバランスで、踊り場にいる彼女が弾けています。
えっちゃんはいつまでもえっちゃん
日常にありふれたモノやコトなんだけど歌詞になるとヘンテコになるからほとんど使われない、というかあったら違和感がある言葉を、いとも容易く自分のものにするのが本当にうまい
4限で早めに帰れる小学生の昼下がり、早く公園に行って友達とサッカーしたいからお年寄りしかいない通学路をダッシュで帰った地元の町の風景を思い出してふと泣きそうになったよ
詳しい事情は知らないのだけど、
憧れてた人のことを歌った曲を、何年か後に有名になって一緒のステージに立って一緒に歌えた感じなのかな〜
そう思いながら聴くと感動だなぁと思った！
https://youtu.be/b7C9bkiRQAs?si=W8InzAqEZJjKnqY4
橋本絵莉子の新作の録音が完了したとのこと。嬉しいのはもちろんですが、1stからもう2年も経っていたことに絶望的な時の早さを感じます。
先日の関ジャムのチャットモンチー推しや昨今の客演等で注目が高まっているはずなので、会心の一作を期待したいところです。
1stは落ち着きつつも遊び心も垣間見えた、ゆっくり聴き続けたい作品。一番好きなのは、最初にリリースされたこの曲です。
メロディがいいのは当然として、否定形しかないサビの歌詞のすごさを字面を追うと感じます。初心にかえれたのか、かえれなかったのか、は実はよく分からないけど、今ここから始めるという飾らない思いが素敵だと思います。
柴田さんの夢が叶ってるの胸熱
僕にとっては忘れらんねえよもチャットモンチーもロックスターです
森、道、市場にて、奇跡の時間
子守唄のようでどこか物悲しい始まり、少しねじ曲がってるけど真っ直ぐで温かい2人らしい曲目、臨時ダイヤの大団円
永遠のようで一瞬な、夢か現か朧げな時間は、初めましての子どもが一緒に遊んでるうちに仲良くなって、でも日が暮れてきたから帰らなきゃいけなくなってそれきり会うことはなかった、みたいな一時の真空パックされた楽しさと忘れたことも忘れてしまった寂しさに似ていた
自己紹介しながらえっちゃんが弾いた作り方のイントロはとても純粋で綺麗で、この世界に初めて産み落とされた音のように聴こえた
最後当人らが面食らったように、本当に告知がないんです！と言ってたのも力が抜けてよかった
Chooningを眺めていて、チャットモンチーのえっちゃんがソロでアルバムを出していることを知りました。
遠い川の流れには逆らわない
新しい橋を架けてみてる
この言葉が、チャットモンチーの変遷に重なってグッときました。（あるいはもっと身近な関係のことを歌っているのかもしれないけれど。）
友達、恋人、親子、同僚…いろいろと一般に用意された言葉を当てはめて関係を解釈しようとするけれど、そのあり方は多様だし、一つひとつ特別な関係ですよね。そう思って、人との関係を丁寧に結び直していきたい気持ちになる曲でした。
チャットモンチーのえっちゃんのソロアルバムのリード曲かな？
さすが元チャットモンチー🐵
チャットモンチーが完結した2018年から、2021年にかけて橋本絵莉子さんが録りためた曲たちを『日記を燃やして』と題しアルバムリリース。
絵を描くような感覚で作ったというこの作品は、パーソナルな歌詞も含め、かなりの純度でメロディーの良さが際立つ。いつまでも変わらない彼女の歌を支えたメンバーの一人に Hi-STANDARDの恒岡章さんがドラムで参加してるのも熱い。
元チャットモンチー橋本絵莉子の1stアルバムがリリースされました。良いですね。しっくりきます。