Quiet Stormを象徴する歌姫の1990年作品。
86年の『Rapture』こそを最高傑作とする評価は多いが、今作も比肩しうる名盤だと思う。
生演奏とエレクトロニクスがバランス良く溶け合い、ジャジーでムードたっぷりの楽曲が並んだ本作は、これまでよりもアルバムとしての統一感に注力。その結果、「Sweet Love」のようなアンセムこそ不在だが通しで聴く快感が増した。
この「Lonely」はジャズテイスト強めの官能的バラード。
キーボードが怪しく煌めき、沈殿するようなリズム隊が屋台骨となって堅実にグルーヴを産み落とす。
Anita Bakerのアルト・トーンのボーカルも格別。