tamapappa
Aoto
大判焼きはクリーム派です
全編通してここまで不安を吐露するかというぐらいラッパーとしての自身の在り方、家族を守る父親としての姿が生々しく刻まれてる一作
この曲に限らずSPARTAさんの視座って
社会"対"自分みたいな構図じゃなく
社会"の中で流される"自分という感じが常にあって
ラッパーとバンドで形態としては違えど
odolの『DISTANCES』とも非常に近い空気感を感じる
トラックが流麗なのもあってスッと言葉が入ってくるんだけど、その中身はズシリと重い
表現者としての真摯さや誠実さを強く感じるアルバムでした
関西のオルタナバンドの初フルレングス
去年のシングルを余すところなく収録し、更に先日メンバー加入を発表したとの事で、3ピース時代の総集編という趣きもある感じ
先行曲からとにかくメロディの強さが印象的で、グランジの影響を色濃く感じるサウンドとの絡み合いが自分の好みどストライクって感じなんですが、完全新曲(?)からこの1曲
冒頭のベースラインや、ぶっきらぼうな歌詞の切り方など初期のART-SCHOOLを何となく思い起こす
とは言ってもただの懐古にはなってなくて、ドラムに顕著なんですけどリズムパターンで予測できない事を結構差し込んでくるんですよね
メンバーが増えてここから先どうなるのか楽しみ!
3年振り7作目
一聴して分かる音の良さよ!
前作以上に練度を増したバンドメンバーによる一音一音のやり取りがつぶさに録音されてて、これだけでもずっと聴いていたいぐらい
曲も粒揃いで特に前半のじっくり聴かせる曲と、アレンジで意表を突いてくる曲の緩急が楽しい
終盤メロディ〜嘘とギターで野心的に終わるのも堪らないっすね〜
個人的には今年のベストアルバムに間違いなく入るであろう一作!
2020年以来のコラボ作
そっか、前のはコロナ禍に突入してすぐだったんですね
知久さんの魅力を新たな側面から照射するmacaroomチームの手腕と、それに全力で(なんなら無邪気ささえ携えて)応える知久さんの化学反応が前作に引き続いて楽しい
知久さんってやっぱり歌声そのもの自体にフォーカスが当たることが多いけど(いわゆる少年ボイス的なものとは違うイノセント性がありますよね)、他人が作った曲を歌うとシンプルにめちゃくちゃ上手い人なんだなって事をまざまざと思い知らされる
不定期でもこのコラボが末長く続くことを願ってます
The ユーロビート!!を清々しいまでにやり切ってて
感動的
実年齢としては実際その頃を見ていない訳ですがこの曲を聴いてる7分半は、かつての東京の面影を走馬灯のように感じることができる
それにしてもユーロビートとかトランスが持ってる常に躁状態なサウンドとは裏腹の、隠しきれない切なさみたいなものは何なんでしょう…こういうのも日本人特有の感覚だったりするのかしら?
今週出たシングルで良かったもの
揺蕩うようなサイケパートと、BPMをグッと上げてエモーショナルなメロディで駆け抜ける展開の対比をたっぷり6分半使って構築していてカッコいい
歌声がなんとなくPBLの中野さんを彷彿とさせる感じで切なさを掻き立ててくる…!
今はすっかり秋って感じだけど晩夏に流れてきてほしい曲
ライブで聴きたくなるなぁ
重厚なバンドサウンド・諦念に満ちた歌詞、長年ロックを聴いてきた人間にとっては好きにならない訳がないよねって感じなんですが、それにしたってこの曲はあまりにも名曲すぎる
たっぷり尺が取られてるギターソロも絶対に必要不可欠で、今までの生活の中で積もった感情の塵を代弁してくれてるような気持ちになる
それにしてもNEWFOLKというレーベルに対しての信頼の厚さは確固たるものがありますね…
昨日から引き続きライブの余韻に浸ってる
ダブルアンコール、抱きしめてを会場の人たちで歌ってる空間素敵だったな
この曲と出会ってかれこれ10年以上経つけど、その時に受けた衝撃は未だ全く変わらず、なんなら当時よりも暗くなった世相と相まってよりその切実さを感じるようになったなぁ
「どこにいても なにをしてても この世界で」
会場を後にして渋谷の街を歩いてる最中、ずっとこの1文が頭の中を巡ってた
24/10/14
Analogfish @ SHIBUYA CLUB QUATTRO
25周年ライブの名に相応しい、名曲だらけなバンドの名曲だけで組まれた圧巻のライブだった
印象的な場面を取り上げればキリがないけど中盤ブロックで演奏されたYakisoba
前曲の希望から続けて聴くことで、この曲の歌詞が元々内包していた微細な感情をより深く感じ取れたような気がする
なんにも良いことが無かった日でも、良い日だったと言うように
タフな時代だけど可能性を信じ続けること
その人間の有り様が希望なんだろうな…
制作中のアルバムも楽しみだし、それを引っ提げてライブ活動を再開した暁にはまた観に行きたい
ケンモチさんのトラックは言わずもがな、三者三様の役割を全うしたボーカルの絡みによる圧倒的な気持ちよさ
特にRGさんのラップの推進力は超最高
リリースペースは遅い分、毎曲妥協のない仕上がりで届けてくれるという藤井隆ブランドへの信頼がより一層確かなものになりました
Attractionsはメジャーデビューのタイミングがコロナ禍の第1波に掛かってしまったのが本当に悔やまれる
だけどアルバムの内容は本当に素晴らしくて、1曲1曲に構成としての役割があるし、単なる80'sリバイバルの一派で片付けて欲しくない独自の熱量が感じられる作品です(荒木正比呂プロデュースワークスの中でも随一の完成度だと思う)
Shake It Overはシングルカットもされていないアルバム曲の1つなんだけど、これを聴くだけでも妥協の無さが窺い知れるんじゃないかと
中学生当時このアルバムでサニーデイに出会い、最も衝撃を受けたのがこの曲
出会いとか別れの瞬間という出来事の最中ではなく、「既に何か決定的な事が起こってしまった後」だけで構成されてる詩世界が、本作のクロージングナンバーとして完璧なんですよね
全行取り上げたいぐらいの気持ちではあるけど、2Aの「太陽のしみが残る〜」のラインは比喩表現として美しすぎる
泣きメロ大好きな自分が一発で心を掴まれた曲
と同時に、あまりにも救いのない歌詞との相乗効果で切れ味が凄まじい(2Aの描写といったらもう…)
似たような経験が無くても聴くたびにメンタルがメショメショになる極めて危険な曲です
なぜか全部ローマ字表記になってるけど『牙に見えたよ、君のストロー』ってアルバムタイトルからして最高なんすよね