乙女絵画という北海道大学の現役生バンドのフルアルバム。この曲はタイトルトラック。つまりアルバム名も"川"である。渋すぎる…けどとても良いです。
スローなサイケデリックロック。丹念に鳴らされた一音一音がゆっくりと星図を形作っていく。夜空を見上げるようなスケール感があり、その空間を駆けるギターがかっこいいです。
雄大かつ朗々と歌うボーカルも詩的な歌詞が似合うニヒルだが密かにセクシーな歌声が、音にも合っていてよい。メロディも良いので弾き語りでも成立しそうです。
"俺は生まれながらに川ならよかった"という詞が素晴らしい。せめて音楽の中でなら川でありたいという希求なのかもしれません。